スペインとイタリアの国債が下落-追加刺激観測に疑問生じる

28日の欧州債市場ではスペイン10年 債が8営業日ぶりに下落。欧州中央銀行(ECB)が来週にも刺激策を 拡大するとの憶測は、行き過ぎかもしれないとの見方が強まった。

イタリア10年債は6営業日ぶりに値下がり。ドラギECB総裁が22 日にインフレ期待が「大幅な低下を示した」と発言したことを手掛かり に、同利回りは過去最低を付けていた。ドイツ10年債利回りはこれまで の最低となった。ウクライナとロシアの緊張が再び高まったほか、この 日発表された8月のユーロ圏景況感がエコノミスト予想以上に悪化した ことが背景にある。

KBCバンクの調査アナリスト、マティアス・ファンデルユフト氏 (ブリュッセル在勤)は「国債相場の上昇局面はここに来て、やや無理 が生じていた」と発言。ドラギ総裁の発言を受けた期待は「かなり織り 込み済みだ」とし、「ドイツ10年債利回りが既に0.9%を割り込んでい る状況は、何らかのデフレシナリオがかなり高い確率で実質的に織り込 まれていることを示すものだ」と語った。

ロンドン時間午後4時18分現在、スペイン10年債利回りは前日比9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.24%。前日 は2.083%まで下げ、ブルーバーグがデータ集計を開始した1993年以降 の最低を付けた。同国債(表面利率2.75%、2024年10月償還)価格はこ の日、0.875下げ104.58。

イタリア10年債利回りは6bp上昇し2.45%。27日にはこれまでの 最低となる2.343%まで低下した。

ドイツ10年債利回りは3bp下げて0.88%。一時は0.866%に下 げ、過去最低を記録した。

欧州連合(EU)の欧州委員会が28日発表した8月のユーロ圏景況 感指数は100.6と、7月の102.1(改定値)から低下。ブルームバーグが まとめたエコノミスト調査の中央値で101.5が見込まれていた。

原題:Spanish Bonds Slide With Peers on Bets ECB Action Overestimated(抜粋)

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