AIGのベンモシュCEO、退任を前倒し-余命1年と宣告され

米保険会社、アメリカン・インター ナショナル・グループ(AIG)のロバート・ベンモシュ最高経営責任 者(CEO)は、今週末に退任する。当初は2015年の早い時期に引退す る予定だったが、今年の5月に余命9カ月から1年と医師に言われたと いう。

ベンモシュ氏(70歳)はブルームバーグテレビジョンとのインタビ ューで、引退を早めたのは健康状態が悪化したためだと説明した。2010 年にがんの診断を受けた同氏は、もともと宣告された余命より長く生き ていること、そして1823億ドル(約18兆9200億円)の救済資金を米政府 に返済したことを踏まえ、これからは残された時間を楽しみたいと語っ た。

「取締役会に、不確実性に賭けるようなことはしないと伝えた」と 同氏はクロアチアの別荘で述べ、「引退を前倒ししようじゃないかと持 ちかけたら、喜んで同意してくれた」と語った。

ベンモシュ氏はピーター・ハンコック氏にCEOのポストを譲り渡 す。損害保険部門を率いるハンコック氏はかつて、チェース・マンハッ タンと合併する前のJPモルガンで20年勤務した経歴を持つ。AIGは 6月にハンコック氏を次期CEOに指名。9月1日に就任すると発表し ていた。

2010年にがんの診断を受けた当時、余命1年程度と宣告されたとベ ンモシュ氏はインタビューで語った。

AIGが米政府の救済を受けてから1年弱で、ベンモシュ氏は CEOに就いた。05年以降で5人目の同社CEOとして、資産売却と人 員削減を進め、世界での損害保健事業と米国での生命保険事業、年金関 連商品にビジネスを絞り込んだ。27日の米国株式市場でAIGの株価終 値は56.16ドル。同氏のCEO指名が発表された当時は11.39ドルだっ た。

亡き母の助言

ベンモシュ氏は次期CEO指名が発表された時点で、AIGでの自 分の仕事を完了したと考えていたという。その1カ月前に同社は、処分 すべき最後の大型事業と位置付けていた航空機リース部門を76億ドルで 売却していた。ベンモシュ氏は退任時期を8月末と決めたことに、亡き 母親のアドバイスもあったと述べた。

「母は言った。長く待ち過ぎてはだめだと。私は長く待ち過ぎなか った。よかったと思っている」と同氏は語った。「健康に生きられるう ちに自分の人生を生きなさいと母は言った」という。

原題:Benmosche Sped Up AIG Exit Amid Year-to-Live Cancer Prognosis(抜粋)

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