シリアは無法地帯、残虐行為が全土に拡大-国連報告書

内戦中のシリアで残虐行為が全土に 拡大しており、これらの行為阻止に向けた国際社会の取り組みが足りな いと非難する報告書を国連が発表した。

国連のシリアに関する独立国際調査委員会が27日発表した45ページ の報告書によると、3年間続いている内戦では、対立する双方が誘拐や 性的暴行、拷問など非人道的犯罪に加担している。国連の先週の発表に よれば、シリアの内戦による死者数はここ1年間に倍増し19万1000人に 達した。

同委員会のパウロ・ピンヘイロ委員長は「内戦は法律や良心を顧み ることなく続いており、数百人の民間人が毎日死亡している」と指摘。 「国際社会が最も基本的な義務を果たしていない」ため、「国際法の規 範順守のそぶりさえも見られなくなっている」としている。

過激派武装組織「イスラム国」が支配する地域では、毎週金曜日に 公開処刑や手足の切断、むち打ちが行われている。10歳ほどの子供たち も戦闘に加わるよう訓練されている。

米国と欧州の当局者らは、戦闘のためシリアに向かう市民が急増し ていると報告。米国の推計によれば、外国人戦闘員は7000人を超えてお り、欧州から数百人、米国からは数十人がイスラム国などの武装組織に 加わるためシリアに入国しているという。

原題:Syrian War Atrocities Spreading After Collapse of Law, UN Says(抜粋)

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