メリルリンチが逆転敗訴、旧武富士に約145億円の賠償命令-東京高裁

破たんした旧武富士が、メリルリン チ日本証券の組成したデリバティブ取引により損失を受けたとして、 約290億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日にあった。東京 高裁はメリルリンチ側を勝訴とした一審判決を取り消し、旧武富士の訴 訟を引き継いでいる更生会社TFKに約145億円を支払うよう命じた。

TFKがウェブサイトで公表した。旧武富士側の主張では、2002年 6月に発行した300億円の普通社債に絡んで、期限前償還して金利負担 を軽減する効果のあるデリバティブ取引をメリルリンチと締結し、債務 をオフバランス化した。しかし、サブプライム問題でこの取引に組み込 まれていた債券の価格が急落し損失が発生したとしている。

27日付発表文でTFKは、被控訴人のメリルリンチ側が判決内容を 不服として最高裁に上告する可能性があるとしている。今回の東京高裁 の判決が確定した場合、賠償金は旧武富士債権者への弁済に充てる予定 だ。メリルリンチ日本証の広報担当・野田司氏は「今後の方針は判決文 を精査して検討する」とコメントした。

--取材協力:日向貴彦.

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