ETP通じた金保有、価格指標としての有用性低下-価値減で

上場取引型金融商品(ETP)を通 じた金保有量の変化は、2011年の金相場の過去最高値更新や昨年の年間 ベースでの約30年ぶりの大幅下落の前触れとなった。しかし、市場予想 の目安としての有用性は低下しつつある。

約10年間にわたって連動してきた金相場とETPを通じた金保有量 の負の相関関係が04年以降で最も強まっている。ブルームバーグが集計 したデータによれば、ETP投資とニューヨーク市場の金先物相場は5 週連続で反対の動きを示す可能性が高まっている。これは12年以降で最 長で、同年にはこの後、投資家による金の売りが始まった。

世界のETPを通じた金保有量は12年にフランス銀行(中央銀行) の金保有量を上回った。株式市場の上昇に加え、米連邦準備制度理事会 (FRB)が景気刺激策の解除に踏み出して金利の上昇が示唆され、代 替投資先としての金の魅力が低下したことから、ETPを通じた金保有 の変化による影響は弱まっている。投資家による金保有が減少しETP の価値は約710億ドル(約7兆3700億円)失われたが、今年はウクライ ナやパレスチナ自治区ガザの情勢不安を背景に安全資産としての金の需 要は回復し、相場は上昇した。米ゴールドマン・サックス・グループは 上昇が持続しないと予想している。

ジャニー・モンゴメリー・スコットの投資担当チーフストラテジス ト、マーク・ルッシニ氏は「多くの資金が流出した」ため「相関性がな くなっている」と指摘。「今年の金相場に影響を及ぼしているのは FRBの動きと政治的緊張だ。現時点では金利上昇懸念が強いため安全 資産としての金の買い意欲が低下している」と述べた。

原題:Gold-Price Indicator Fades as ETPs Lose $71 Billion: Commodities(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE