債券は続伸、欧米債高や2年入札結果受け-先物1年4カ月ぶり高値

債券相場は続伸。先物中心限月は1 年4カ月ぶり高値を付けた。前日の欧米債券相場が堅調に推移したこと に加えて、2年債入札結果が順調だったことで買いが優勢となった。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は5営業日続伸。前日比5銭 高の146円29銭で開始。午後の取引開始後には上げ幅を拡大し、一時 は146円32銭と中心限月で2013年4月5日以来の高値を記録。結局は5 銭高の146円29銭で引けた。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは横ばいの0.49%で開始。その後は0.5ベーシ スポイント(bp)低下の0.485%と、昨年4月8日以来の低水準で推移し た。20年物の149回債利回りは一時1bp低い1.32%と昨年4月10日以来 の水準まで低下し、その後は1.325%。30年物の43回債利回りは1bp低 い1.625%。

バークレイズ証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、「2年 債入札は予想通りに強い結果となった」と指摘。「債券は全体的に強い 印象。長い年限は海外金利の低下を受けて買われている。短い年限も2 年債入札結果を受けてしっかり」だと話した。

財務省が実施した表面利率0.1%の2年利付国債(344回債)の入札 結果によると、最低落札価格は100円06銭と、市場予想と一致。最低と 平均落札価格の差(テール)は5厘と前回の1厘から拡大。投資家需要 を示す応札倍率は5.88倍と前回の5.94倍からやや低下した。

27日の米国債相場は上昇。10年債利回りは前日比4bp低下の2.36% 程度。欧州債市場でスペインからドイツに至る10年債利回りが過去最低 を付けるなど、国債相場が軒並み上昇したことが手掛かりとなった。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「さえない経済指 標の発表が続いたことで、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和実施 の思惑が強まり、欧州の金利低下が利上げが意識される米国債にも波及 し、日米長期金利も連れ安となっている」と説明した。

--取材協力:赤間信行.

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