ECB、ABS購入の助言役にブラックロック-QEへ前進か

欧州中央銀行(ECB)は資産担保 証券(ABS)購入プログラムを設計する上での助言役として、世界最 大の資産運用会社である米ブラックロックを起用した。

ECBがABS購入を実施する場合のプログラム設計と実行につい て、ブラックロック傘下のブラックロック・ソリューションズが助言す ることになったと、ECB報道官が電子メールでの質問に回答した。コ ンサルティング契約には利害相反を防ぐ条項が含まれているという。

ドラギECB総裁は6月に、ABS購入の準備を加速させると述べ ていた。ABS購入は最終的に、大規模な量的緩和(QE)プログラム の一部となる可能性もある。

バークレイズの証券化調査ディレクターのディペシュ・メタ氏(ロ ンドン在勤)は「ABS市場をよく知っていて、危機の前と最中、後に 同市場に投資した経験のあるアドバイザーを起用することは明らかにプ ラスだ」とした上で、「助言役の起用はそれだけでQEに向けた一歩 だ。大事なのはQEの形式だ。どのような証券を購入するのか、どうや って既存の投資家基盤を損なわずに実行するかなど、答えを出すべき点 は多数ある」と語った。

ECB報道官によればブラックロックとの契約には、社内で同中銀 のプロジェクトに関わる従業員とABS関連の他の業務に携わる社員の 間に厳密な分離壁を設けることが義務付けられている。

ABS購入プログラムの設計と導入に関する最終決定はECBの政 策委員会が下し、購入の執行も中銀の責任において行われるという。

ABS購入はECBが6月に打ち出した政策パッケージにおける選 択肢の一つ。クーレ理事は27日、ABS購入プログラムが力を完全に発 揮するためには購入証券の少なくとも一部を保証する必要があるとの考 えを示した。

クーレ理事はリスク誌とのインタビューで、「米市場と同様の深み と流動性のあるABS市場を育てたいならば、欧州は極めて根本的な選 択に直面する。この目的を達成するためには、証券化市場に対して現在 とは全く違った度合いの公的な支援を提供することが必要になる」と語 った。

--取材協力:Alastair Marsh.

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