旅客機にファーストクラス不要論、ビジネスも水平座席で快適

ファーストクラスは必要なのだろう か-。世界の一流航空会社が自問し始めている。ビジネスクラスでも座 席が完全に水平となるようになり、料金の高いファーストクラスに乗る 理由を見いだしにくくなっているためだ。

フランス・オランダ系エールフランス・KLMグループは今年、完 全に水平になる座席をビジネスクラスに導入した。これで、欧州とアジ ア、中東の一流航空会社の全てでビジネスクラスの座席は完全に水平に できるようになった。ファーストクラスの乗客がほぼ20年前から味わっ ていた快適さだ。

需要後退に伴い米アメリカン航空は約50機でファーストクラスを廃 止している。ドイツのルフトハンザはファーストクラスの座席を30%減 らし、ビジネスクラスの設備向上に10億ユーロ(約1370億円)を投じ る。一方、アブダビのエティハド航空は逆に、「ザ・レジデンス」とい うダブルベッドと居間スペース、シャワーの付いた客室を提供してい る。運賃はロンドンまでの片道で2万ドル(約210万円)。

「リセッション(景気後退)後の世界は運賃に極めて敏感なため、 航空会社は経済的に見合う路線にしかファーストクラスを設けない」と 旅行アドバイス会社アトモスフィア・リサーチ・グループの創業者、ヘ ンリー・ハーテベルト氏が述べた。

先見の明があったのはリチャード・ブランソン氏のヴァージン・ア トランティック航空で、業界伝統の3段階の座席クラスを1980年代に廃 止している。

原題:Airlines Mull First-Class Future After Business Beds Success (1)(抜粋)

--取材協力:Andrea Rothman.

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