日本株反発、米景気改善や為替安定で輸出堅調-建設株も上げ

東京株式相場は小幅に反発した。耐 久財受注など良好な米国の経済指標や為替市場での円の落ち着きを受 け、電機など輸出関連や海運株が上昇。中央新幹線などインフラ需要の 拡大期待で建設株の上げも目立つ。

半面、国内景気の不透明感を背景に陸運や小売、食料品などの内需 関連は安く、指数の上値を抑えた。

TOPIXの終値は前日比0.91ポイント(0.1%)高の1285.92、日 経平均株価は13円60銭(0.1%)高の1万5534円82銭。

みずほ投信投資顧問の青木隆シニアファンドマネジャーは「米国景 気は巡航速度の回復過程にあり、金融政策を間違えなければ回復は継続 できるだろう」と指摘。その一方で、「日本株は海外株に対して出遅れ 修正の途中で生産や小売りなどのファンダメンタルズが悪化したため、 十分に戻り切れていない」との見方を示した。

米商務省が26日発表した7月の製造業耐久財受注は前月比22.6%増 と、過去最大の伸びとなった。英国での航空ショーが影響し、民間航空 機の受注が大幅に増えた。また、米民間調査機関のコンファレンス・ボ ードが発表した8月の消費者信頼感指数は92.4と、ブルームバーグがま とめた市場予想である89を上回った。

この日の為替市場ではドル・円相場が1ドル=104円付近で推移、 きのうの東京株式市場の終値時点103円86銭に比べてやや円安方向だっ た。26日の米国株市場ではS&P500種株価指数が初めて終値ベース で2000を上回るなど、主要3指数はそろって上昇した。

「米景気回復で為替でもドル高の流れは変わらないだろう。日本企 業の今期業績も上振れ期待が出てくる」と、SMBC日興証券株式調査 部の西広市部長は話す。同氏によると、日本の輸出企業の今期想定為替 レートは1ドル=101円台。「米国株に比べてバリュエーション面では 日本株の割安さが目立つ」という。

機械や電機など輸出関連が上げたほか、建設の上昇が目立った。 TOPIXの業種別の上昇寄与度で3位に入り、値上がり率上位にも入 った。JR東海は26日、総工事費5兆5235億円に及ぶリニア中央新幹線 の事業計画を国土交通省に認可申請した。野村証券では、建設費は想定 線だが、ビッグプロジェクトの順調な進ちょくは好影響の大きい建設セ クターにはポジティブと評価した。

もっとも、東証1部で時価総額や流動性が最も高い30銘柄で構成す るTOPIXコア30指数がマイナスとなるなど、上値は重かった。丸三 証券の牛尾貴投資情報部長は「4-6月国内総生産(GDP)の落ち込 みが予想以上だった上、実質所得減少が消費の足を引っ張る中では、今 期業績の上振れにまだ確信が持てない」ことが上値の重い要因だとみて いた。

東証業種別33指数では医薬品、海運、証券・商品先物取引、鉱業、 保険、建設、金属製品、非鉄金属、鉄鋼など17業種が高い。半面、小 売、陸運、サービス、不動産、ゴム製品、食料品、情報・通信など16業 種は安い。

東証1部売買代金上位では首位の熊谷組のほか、大塚ホールディン グス、太平洋セメント、鹿島、川崎汽船が上昇。JR東日本、セブン& アイ・ホールディングス、JR東海は下落した。東証1部の売買高は概 算20億5155万株、売買代金は1兆6236億円。値上がり銘柄数は946、値 下がりは697。

--取材協力:Anna Kitanaka.

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