米国債:2年債入札、落札利回りが2011年以来の高水準近く

米国債市場では2年債入札(発行 額290億ドル)で落札利回りが3年ぶり高水準近くとなった。米連邦準 備制度理事会(FRB)のイエレン議長は先週、予想よりも早く利上げ を実施する可能性を示唆した。

2年債入札の最高落札利回りは0.530%。入札直前の市場予想 は0.533%だった。前回入札(7月28日)の最高落札利回りは0.544% と、2011年5月以来の高水準だった。この日の入札で、投資家の需要を 測る指標の応札倍率は3.48倍と、5月以来の高水準となり、過去10回の 平均3.4倍を上回った。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「金融当局からの圧力や当局がタカ派になる可能性があ るにもかかわらず、2年債には根強い買いが入っている。閑散な商いの 中でも需要があるのはすばらしく、大きく売られても買い手が現れるこ とを示唆している」と語った。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、既発2年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の0.49%。同年債価格(表面利率0.5%、2016年 7月償還)は100ちょうど。

10年債利回りは1bp上昇の2.40%。30年債利回りは3bp上昇 の3.16%。

「長期債売り・短期債買い」

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「最 近は期間が短めの国債を売る傾向があったが、入札が好調になるとの見 通しから期間が長めの国債を売って、短めの国債を買う動きになってい る」と指摘。「欧州の利回りが非常に低く、米連邦公開市場委員会 (FOMC)が事実上、利回りを押し上げている」ことも理由だと説明 した。

2、5、30年債のパフォーマンスを比較するバタフライ指数スプレ ッドは5年債が他を上回ることを示唆している。同指数スプレッドはマ イナス34bpと、2009年8月以来の高水準近く。過去1年の平均はマイ ナス83bpだった。数値が高いほど5年債に対する弱気が高まっている ことを示し、他よりも相対的に割安なことを示唆している。

ブルームバーグがまとめた金利先物市場の動向によると、政策金利 が2015年7月までに引き上げられる確率は約54%となっている。1週間 前は48%だった。

2年債入札

2年債入札では、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率 は39.8%と、3月以来の高水準。過去10回の入札の平均は27%。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の落札比率は12.1%。過去10回の平均は23%だった。

27日には5年債(発行額350億ドル)と2年物変動利付債(同130億 ドル)、28日には7年債(290億ドル)の入札が予定されている。

原題:U.S. $29 Billion 2-Year Note Sale Yield Almost Most Since 2011(抜粋)

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