債券は上昇、先物1年4カ月ぶり高値-日銀オペ結果や年限長期化需要

債券相場は上昇。先物は1年4カ月 ぶりの高値を付けた。日本銀行が実施した国債買い入れオペの結果や投 資家が保有債券の年限を長期化するための買いを入れたことが相場を押 し上げた。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は4営業日続伸。前日比4銭 安の146円15銭で開始。日銀が買いオペ実施を通知した午前10時10分前 後には株価の伸び悩みも相まってプラスに転じた。午後に入ると上げ幅 を拡大し、一時は146円28銭と中心限月で2013年4月5日以来の高値を 付けた。結局は5銭高の146円24銭で引けた。

日本興亜損害保険運用企画部の西田拓郎課長代理は、債券相場につ いて、「日銀の国債買い入れオペは応札倍率はそこそこで、利回り水準 は低かった。需要が強いことを反映した結果」と説明。「余剰資金を抱 える投資家がキャリー(金利収入)取りの動きに加え、月末に向けてイ ンデックス長期化見合いの買いも長いゾーンで入っているもよう」と話 した。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.50%で開 始し、午前は同水準で推移。午後に入ると水準を切り下げ、一時 は0.49%と昨年4月8日以来の水準まで低下した。その後は0.495%に 戻している。20年物の149回債利回りは0.5bp低い1.33%と直近の最低水 準に並んでいる。30年物の43回債利回りは横ばいの1.635%。

日銀が実施した長期国債買い入れオペ3本(総額5300億円)の結果 によると、残存期間5年超10年以下、10年超25年以下、25年超の3本と も応札倍率が前回から上昇した。しかし、落札利回りについては市場実 勢並みか若干下回ったとの指摘があった。SMBC日興証券の山田聡シ ニアクオンツアナリストは「応札倍率は上昇したものの、それほどでは ない。落札利回りなどからオペ結果はポジティブ」と説明した。

東京株式相場は小幅高。TOPIXは朝方に前日比0.5%高となっ ていたが、その後は下げに転じ、午後の取引開始後には0.4%安まで下 落する場面があった。

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