露ウクライナ首脳、ミンスク協議に臨む-国境で緊張高まる中

ウクライナとロシアの国境での緊張 が高まる中で、プーチン露大統領は26日にウクライナのポロシェンコ大 統領との協議に臨む。

両首脳はベラルーシの首都ミンスクで開かれる関税同盟のサミット で、欧州連合(EU)代表との協議に参加する。ロシアのラブロフ外相 は25日、2国間の個別協議は現時点では予定されていないと述べた。

ウクライナ東部での戦闘は依然として続いており、国連によればプ ーチン大統領が3月にクリミアを併合して以来、少なくとも2000人が死 亡している。ウクライナ政府は25日、戦車10台を含む機甲部隊が同日ロ シアから侵入したと発表。一方、ロシア政府は親ロシア派が掌握するウ クライナ東部に人道物資を届けるため第2次支援トラックを派遣する計 画を公表した。

IHSグローバル・インサイトのロンドン在勤シニアアナリスト、 リリット・ゲボーギアン氏は電子メールで「楽観する根拠はほとんどな い」と指摘。「ロシア、ウクライナ双方の首脳は自国の権益を何として も守る姿勢を示す必要があり、戦闘終結に向け大幅に譲歩する用意はな い」と説明した。

メルケル独首相は24日、ミンスクでの協議が事態の「大きな打開」 につながることはないとの見解を示した。ラブロフ外相は議題の中心は 経済関係や人道危機、ウクライナの政治的解決の見通しになるだろうと 語った。同会合に出席するEU代表はロシア、ウクライナとのエネルギ ー3者協議を9月も継続することを目指すと、欧州委員会が25日に声明 で発表した。

ラブロフ外相はウクライナ東部の人道的状況は一段と悪化している として、赤十字とウクライナ政府に対し第2次支援輸送への協力を要 請。ポロシェンコ大統領はEUのファンロンパイ大統領との協議でロシ アの第2次支援計画について懸念を表明したことが、ポロシェンコ大統 領のウェブサイトに掲載された声明で明らかになかった。

総選挙前倒し

ポロシェンコ大統領は25日、総選挙を10月26日に前倒しで実施する と発表した。同国では2政党の離脱を受けて7月24日に連立が崩壊。政 変でヤヌコビッチ前大統領がロシアに逃亡した後、2月に首相に就任し たヤツェニュク氏は後任が決まるまで暫定首相を務める。

センター・フォー・ポリティカル・テクノロジーズ(モスクワ)の 副ディレクター、アレクセイ・マカルキン氏は25日の電話インタビュー で、「ロシアは可能な限り強い立場で26日の交渉に臨もうとしている」 と発言。「反政府勢力の戦況好転に向けたロシア政府の動きやラブロフ 外相の強硬発言は、合意を望むとしているロシアの主張と一見矛盾する ようだが、立場を最大限に強化した上で交渉に臨むのが目的だ」と説明 した。

原題:Putin Set to Meet Poroshenko as Ukraine Border Tensions Escalate(抜粋)

--取材協力:James G. Neuger、Patrick Donahue、Daryna Krasnolutska、Tony Czuczka、Jake Rudnitsky、Ott Ummelas.

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