債券は上昇、欧米債高や株安で長期金利は0.5%割れ-40年債入札順調

債券相場は上昇。欧米債券相場の堅 調推移や国内株式相場の下落を受けて買いが優勢となり、長期金利は1 週間ぶりに0.5%割れとなった。きょう実施の40年債入札結果が順調だ ったことも支えとなった。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は3営業日続伸。前日比3銭 高の146円11銭で開始。その後、国内株価の軟化や40年債入札結果を受 けて水準を切り上げ、一時は146円24銭と19日以来の高値を付け、結局 は11銭高の146円19銭で引けた。

みずほ証券の早乙女輝美シニア債券ストラテジストは、債券相場に ついて、「海外市場での債券相場の堅調推移や国内株価の軟調地合いを 受けて先物主導で上昇した」と説明した。ただ、「10年債利回り の0.4%台を買い進むには地政学的リスクが一段と高まるなどの新たな 材料が必要だ」と話した。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは横ばいの0.505%で始まり、その後0.5ベー シスポイント(bp)低い0.50%に低下。午後に入ると0.495%と19日以来 の0.5%割れとなった。2年物の343回債利回りは0.5bp低い0.07%。

20年物の149回債利回りは一時1.5bp低い1.33%と新発債としては昨 年4月10日以来の水準まで下げた後、1.335%。30年物の43回債利回り は1.5bp低い1.625%と7月18日以来の水準まで低下、その後は1.63%。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、「月末に かけて超長期債の需給環境は良好で、海外の金利低下も追い風になる」 と指摘。40年債入札通過後に利回り曲線はフラット(平たん)化すると の見方を示していた。

26日の東京株式相場は下落。TOPIXは前日比0.5%安の1285.01 で終了した。一方、25日の米国債相場は上昇。10年債利回りは前週末比 2bp低下の2.38%となった。同日の欧州債相場は上昇し、ドイツ10年物 国債利回りは低下。2年物利回りはマイナスとなった。

40年債入札

財務省が実施した表面利率1.7%の40年利付国債(7回債)の利回 り競争入札の結果によると、最高落札利回りは1.76%と市場予想 の1.765%をやや下回った。応札倍率は2.54倍と前回の3.73倍から低下 した。

今回の40年債入札について、みずほ証の早乙女氏は、「しっかりし た結果だった」と指摘。ただ、「日銀国債買いオペが減額された後、20 年超の年限には強い需要は見込まれず、上値が重い展開」と話した。40 年物の7回債利回りは一時1.77%まで低下した後、横ばいの1.78%で推 移している。

--取材協力:赤間信行.

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