中外薬株、3年ぶり下落率-ロシュが未保有株の取得見送り

中外製薬の株価が2011年3月以来の 下落率となった。事情に詳しい関係者1人によると、親会社のがん治療 薬最大手、スイスのロシュ・ホールディングは約6割出資する中外製薬 の未保有株取得を見送ることを決め、代わりに米バイオテクノロジー会 社インターミューンの買収合意の取りまとめに専念した。

中外薬株は先週末の終値比9.2%安の3325円で取引を終えた。ロシ ュが未保有株を取得し完全子会社化する方向で協議していると報じられ る前の今月15日以来の安値となった。

ロシュは24日、インターミューンを約83億ドル(約8650億円)で買 収すると発表。同関係者によれば、ロシュはインターミューンとの合意 に取り組む一方で、中外薬の未保有株取得も検討していた。協議の非公 開を理由に匿名で語った。中外薬の経営陣がこれに反対する姿勢を示唆 したため、ロシュは株取得を当面見送ることを決めたという。

ロシュは6月末時点で中外薬の株式を62%保有する。事情に詳しい 複数の関係者が今月15日に語ったところによれば、ロシュは未保有株を 約100億ドルで取得することで協議していた。中外薬はその後、「ロシ ュによる完全子会社化についての検討や、ロシュと当社の間でこのよう な協議が行われているという事実はない」とコメントした。

ロシュが中外薬の未保有株取得について協議しているとブルームバ ーグが報じた後、中外薬株は過去14年余りで最大の上げを記録した。先 週末終値は3660円で、年初来の上昇率は57%。

ロシュはインターミューンを約83億ドルの現金で買収することで合 意した。1株当たりの買収金額は74ドル。

ロシュのセブリン・シュバン最高経営責任者(CEO)は24日の電 話会見で、中外薬の未保有株取得を今後提案する可能性はあるのかとの 質問に対し、コメントを控えた。中外薬の広報担当、原田功貴氏は「当 社内でのロシュによる完全子会社化についての検討や、ロシュと当社の 間でこのような協議が行われているという事実はない」と25日の電話取 材で述べた。

原題:Roche Said to Have Decided Against Bidding for Rest of Chugai(抜粋)

--取材協力:Kanoko Matsuyama.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE