あなたの体重、会社が監視-ウェアラブルで新たな社員「管理」

膨らみ続ける従業員医療費を抑える ため英石油会社BPは昨年、元フットボール選手で体重260ポン ド(約118キロ)のコリー・スレーグル氏(51)に年1200ドル(約12 万4400円)の医療保険料を減らすユニークな方法を提案した。

フィットビット社のフィットネス測定ブレスレットを身に付けるこ とだ。このウェアラブル端末は運動量をワイヤレスで記録しポイントに 換算、ポイントが貯まると保険料が安くなる仕組みだ。妻のクリスティ さんがBP社員である同氏は、運動に加えてハンバーガーよりサラダ、 炭酸飲料より水をとカロリーにも気をつけた結果、1年後には体重が70 ポンド(約31.8キロ)減り、10段階小さいサイズのズボンをはけるよう になった。

「自分のつま先が見えるようになった」と話す同氏は、BPのプロ グラムが「ソファに座ってばかりいないで体を動かしたり、正しい選択 をしたりするのに役立っている」と語った。

すっきりした体型の同氏に妻のクリスティさんも大喜びだが、BP もこれを歓迎している。高かった血圧とコレステロール値が正常にな り、心臓病やその他の病気の治療費を会社が一部負担しなければならな くなるリスクが大きく低下したからだ。

スレーグル氏の例のように、従業員とその家族の医療コストの増大 に悩む企業がフィットネス測定端末を供与したり、費用を補助するケー スは増えている。これによって従業員と家族に健康的な生活スタイルを 促し、医療費負担を圧縮しようというアイデアだ。

ただ、雇用主が従業員の個人生活に深く立ち入り過ぎることの不気 味さや、プライバシー保護をめぐる懸念という問題はある。

ウァエラブル端末の利用を組み込んだ保険を販売しているハイマー ク社のディー・ブロック氏は、「雇用主は従業員らに、自分たちの健康 に積極的に関わってほしいと考えている」だけだと話す。

一方、医療情報についてのプライバシー保護を焦点とするワール ド・プライバシー・フォーラム(サンディエゴ)の創設者、パム・ディ クソン氏は「プライバシーを犠牲にした予防医療の重視は危険だ」と警 告する。現在は歩数を測定する程度で、こうした機器の性能はそれほど でもないが、「そのうちに極めて精緻なものになるだろう」と指摘し た。特に何らかの金銭的なインセンティブが加わると、従業員はよく考 えずにプログラムに参加してしまいがちだと付け加えた。

原題:Wear This Device So the Boss Knows You’re Losing Weight: Tech(抜粋)

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