8月22日の欧州マーケットサマリー:株が下落、伊国債は上昇

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3238   1.3281
ドル/円            103.96   103.85
ユーロ/円          137.63   137.92


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  336.75     -.76      -.2%
英FT100     6,775.25    -2.41     .0%
独DAX      9,339.17   -62.36     -.7%
仏CAC40    4,252.80   -40.13     -.9%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .01%        .00
独国債10年物     .98%        -.01
英国債10年物     2.40%       +.01


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,277.25    +2.00     +.16%
原油 北海ブレント        102.43      -.20     -.19%

◎欧州株:下落、イエレンFRB議長講演とウクライナ情勢で

22日の欧州株式相場は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)のイ エレン議長が米労働市場には依然として著しいスラック(たるみ)があ るとの認識を示したことが背景にある。ウクライナをめぐる緊張の高ま りも注目された。指標のストックス欧州600指数は週間ベースでは、半 年ぶりの大幅高となった。

フランスの原油・天然ガス探査会社CGGと、オランダの同業フグ ロが大きく下げた。一方、ギリシャのピレウス銀行やイタリアのモン テ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行が大きく上げ、銀行株指数は続 伸。英化学メーカーのエセントラは3.1%上昇。同銘柄の投資判断を JPモルガン・チェースが引き上げた。

ストックス600指数は前日比0.2%安の336.75で引けた。ロシアの支 援物資を積んだトラックがウクライナ政府の許可を得ずに越境したこと を受け、一時は0.7%下げた。前週末比では2.1%上昇。ユーロ圏製造業 の活動鈍化を背景に、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)を導 入するとの観測が高まったためだ。

BGCブローカーズ(ロンドン)の市場ストラテジスト、マイケ ル・イングラム氏は電話で、「イエレン議長がハト派の旗手であること は周知の事実だ。そうでなければ失望される」と発言。「しかし今週公 表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を踏まえ、市場は神経 質になっているようだ。金利決定に関する重心は早期利上げに傾きつつ ある」と語った。

イエレン議長はこの日、米ワイオミング州ジャクソンホールで開か れているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで講演し、「米 経済は、大恐慌以降で最も大きく、かつ長期にわたる雇用喪失からの回 復過程で相当の進展を遂げてきた」と指摘。その上で、「労働力の活用 はなお極端に低い状態にある」と述べた。

22日の西欧市場ではギリシャを除くすべての国で主要株価指数が下 落。仏CAC40指数は0.9%、独DAX指数は0.7%それぞれ下げた。ギ リシャのアテネ総合指数は1.1%高。8日に付けた10カ月ぶり低水準か ら10%上げている。

原題:European Stocks Drop as Investors Weigh Yellen Remarks, Ukraine(抜粋)

◎欧州債:イタリア債利回り、過去最低に接近-ECB総裁講演控え

22日の欧州債市場ではイタリア国債が上昇し、10年債利回りが過去 最低に接近した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁はこの日、カン ザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで講演する。市場では、同総 裁が緩和政策を維持する方針をあらためて示すと見られている。

ドイツ10年債利回りは1%未満。ウクライナをめぐる地政学的な不 透明感から、域内で最も安全とされるドイツ国債の需要が高まったため だ。米10年債との利回り格差(スプレッド)は1999年以降に記録したこ れまでの最小まで約1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に迫 った。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長はこの日、米ワ イオミング州ジャクソンホールで講演し、米経済は著しく改善したと述 べた。

ラボバンク・インターナショナル(ロンドン)の欧州金利戦略部門 の責任者、リチャード・マクガイア氏は、「ドラギ総裁にとって鍵とな るのはデータのトーン悪化を認めるかどうかがだ」と述べ、「市場は総 裁発言から追加刺激策の可能性を見極めようとするだろう。現時点で自 己の主張を貫いた場合、今後もそうするだろうと推察することが可能 だ。総裁が何らかのヒントを与えれば、周辺国と中核国の国債にとって プラス材料となるだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時34分現在、イタリア10年債利回りは前日比2 bp低下の2.58%。20日には2.561%まで下げ、ブルームバーグが1993 年にデータ集計を始めてからの最低を付けた。同国債(表面利 率3.75%、2024年9月償還)価格はこの日、0.16上げ110.45。

スペイン10年債利回りも2bp下げて2.38%。前日はこれまでの最 低となる2.371%を付けた。同年限のドイツ国債利回りはほぼ変わらず の0.98%。15日には過去最低の0.951%に達した。

原題:Italian Government Bonds Rise With Spain’s Before Draghi Speech(抜粋)

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