欧州債:イタリア債利回り、過去最低に接近-ECB総裁を控え

22日の欧州債市場ではイタリア国債 が上昇し、10年債利回りが過去最低に接近した。欧州中央銀行( ECB)のドラギ総裁はこの日、カンザスシティー連銀主催の年次シン ポジウムで講演する。市場では、同総裁が緩和政策を維持する方針をあ らためて示すと見られている。

ドイツ10年債利回りは1%未満。ウクライナをめぐる地政学的な不 透明感から、域内で最も安全とされるドイツ国債の需要が高まったため だ。米10年債との利回り格差(スプレッド)は1999年以降に記録したこ れまでの最小まで約1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に迫 った。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長はこの日、米ワ イオミング州ジャクソンホールで講演し、米経済は著しく改善したと述 べた。

ラボバンク・インターナショナル(ロンドン)の欧州金利戦略部門 の責任者、リチャード・マクガイア氏は、「ドラギ総裁にとって鍵とな るのはデータのトーン悪化を認めるかどうかがだ」と述べ、「市場は総 裁発言から追加刺激策の可能性を見極めようとするだろう。現時点で自 己の主張を貫いた場合、今後もそうするだろうと推察することが可能 だ。総裁が何らかのヒントを与えれば、周辺国と中核国の国債にとって プラス材料となるだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時34分現在、イタリア10年債利回りは前日比2 bp低下の2.58%。20日には2.561%まで下げ、ブルームバーグが1993 年にデータ集計を始めてからの最低を付けた。同国債(表面利 率3.75%、2024年9月償還)価格はこの日、0.16上げ110.45。

スペイン10年債利回りも2bp下げて2.38%。前日はこれまでの最 低となる2.371%を付けた。同年限のドイツ国債利回りはほぼ変わらず の0.98%。15日には過去最低の0.951%に達した。

原題:Italian Government Bonds Rise With Spain’s Before Draghi Speech(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE