欧州株:下落、イエレンFRB議長講演とウクライナ情勢で

22日の欧州株式相場は下落。米連邦 準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が米労働市場には依然として 著しいスラック(たるみ)があるとの認識を示したことが背景にある。 ウクライナをめぐる緊張の高まりも注目された。指標のストックス欧 州600指数は週間ベースでは、半年ぶりの大幅高となった。

フランスの原油・天然ガス探査会社CGGと、オランダの同業フグ ロが大きく下げた。一方、ギリシャのピレウス銀行やイタリアのモン テ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行が大きく上げ、銀行株指数は続 伸。英化学メーカーのエセントラは3.1%上昇。同銘柄の投資判断を JPモルガン・チェースが引き上げた。

ストックス600指数は前日比0.2%安の336.75で引けた。ロシアの支 援物資を積んだトラックがウクライナ政府の許可を得ずに越境したこと を受け、一時は0.7%下げた。前週末比では2.1%上昇。ユーロ圏製造業 の活動鈍化を背景に、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)を導 入するとの観測が高まったためだ。

BGCブローカーズ(ロンドン)の市場ストラテジスト、マイケ ル・イングラム氏は電話で、「イエレン議長がハト派の旗手であること は周知の事実だ。そうでなければ失望される」と発言。「しかし今週公 表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を踏まえ、市場は神経 質になっているようだ。金利決定に関する重心は早期利上げに傾きつつ ある」と語った。

イエレン議長はこの日、米ワイオミング州ジャクソンホールで開か れているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで講演し、「米 経済は、大恐慌以降で最も大きく、かつ長期にわたる雇用喪失からの回 復過程で相当の進展を遂げてきた」と指摘。その上で、「労働力の活用 はなお極端に低い状態にある」と述べた。

22日の西欧市場ではギリシャを除くすべての国で主要株価指数が下 落。仏CAC40指数は0.9%、独DAX指数は0.7%それぞれ下げた。ギ リシャのアテネ総合指数は1.1%高。8日に付けた10カ月ぶり低水準か ら10%上げている。

原題:European Stocks Drop as Investors Weigh Yellen Remarks, Ukraine(抜粋)

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