まずタカが飛び立ったジャクソンホール、庶民はハトを待つ

米ワイオミング州ジャクソンホール の空に最初に飛び立ったのはタカだった。同地で年次シンポジウムを主 催するカンザスシティー連銀のジョージ総裁は、イベントの開幕を控え てブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、米経済は利上げ に耐え得る程度に強いとの見解を示した。

総裁は「過去3年、特に今年に入ってから労働市場に大幅な前進が 見られた」と振り返った上で、「経済の回復ぶりとその進展を見る限 り、政策の正常化について議論を開始して良い時期にあると言える」と 語った。

また、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で反対票を投じたフ ィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は米経済専門局CNBCとのイン タビューで、政策の中心に賃金を据えるのは賢明ではないとして、イン フレとの関連性の弱さを指摘。適切な政策調整が遅れることへの懸念を 表明した。

一方、夕食会に参加するためジャクソンホールに到着したイエレン 連邦準備制度理事会(FRB)議長は、緑のTシャツを着た10人ほどの 人々の出迎えを受けた。Tシャツの胸には「どこに回復があるんだ?」 の文字、手には労働市場のデータを記したプラカードを持っている。

彼らは「苦しんでいる全米の勤労者」の痛みを訴えるためワイオミ ング州にやってきた。ブルックリンを本拠とするグループ「人々のため の民主主義センター」によれば、彼らは金融当局が「貧困を減らし中間 層を拡大させる完全雇用」を追求することを求めている。Tシャツの背 中には、いわゆる上位1%の富裕層とその他の国民の賃金の伸びを対比 させたグラフがプリントされている。

グループのお抱え弁護士のアディ・バーカン氏は、会場のジャクソ ン・レーク・ロッジのエクスプローラー・ルームの入り口でイエレン議 長と短く言葉を交わした。同氏によれば、「議長はわれわれの言いたい ことを理解しており、できる限りの措置を講じていると述べた」。

イエレン議長はしばしば、金融政策によって是正したいと考えてい る米経済の瑕疵(かし)として、労働市場の弱さを挙げる。同議長は22 日の現地時間午前8時から講演する。

原題:Fed Hawks in Air First as Symposium Starts: Jackson Hole Journal(抜粋)

--取材協力:Shamim Adam.

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