PIMCOのETF、社債の選好が復活-配分を4倍超に拡大

多くの投資家は今年に入り社債を選 好する姿勢を復活させたが、その中でも際立っている人物が1人いる。 米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビ ル・グロス氏だ。

グロス氏の36億ドル(約3700億円)の上場投資信託(ETF)「ト ータル・リターン」は1月以降、社債への配分を4倍余り引き上 げ、41%強とした。グロス氏だけが高格付け社債の魅力が最近高まって いると考えているわけではない。ウェルズ・ファーゴのデータによる と、ミューチュアルファンドの年初来の社債投資額は630億ドルに上 る。昨年は社債からの資金流出が過去最大となっていた。

PIMCOの2231億ドルの旗艦ファンド「トータル・リターン・フ ァンド」と同様の投資戦略を取るトータル・リターンETFは、1年を 通して徐々に社債保有を拡大している。ブルームバーグのデータによれ ば、同ETFで社債の比率は41%強。1月末は9.73%だった。

一方、同ETFは政府間連債の比率を27%とし、昨年末の40.23% から引き下げた。PIMCOの広報担当、マーク・ポーターフィールド 氏はコメントを控えた。

PIMCOの投資は成果を生んでいる。バンク・オブ・アメリカ (BOA)メリルリンチの指数によると、米高格付け債の年間リターン は10.4%と、2009年以降で最大となると見込まれている。一方、ジャン ク債のリターンは8.9%の見通し。

投資適格級債の米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド) は1.13ポイントと、08年12月の6.56ポイントから縮小している。6月に はスプレッドは1.06ポイントと、07年以来の低水準となった。つまり、 社債が十分安全だとして、投資家が社債保有に対し以前ほど代償を求め なくなっているということだ。

原題:Pimco ETF Binges on Corporate Bonds in Race to Safe-Enough Debt(抜粋)

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