日本株反落、連騰反動やイベント控え売り優勢-建設安い

東京株式相場は反落。今晩に予定さ れているイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を見極め ようとする雰囲気が出たほか、連騰に対する反動も警戒された。建設や 鉄鋼、精密機器株などが下げた。

TOPIXの終値は前日比5.12ポイント(0.4%)安の1286.07、日 経平均株価は47円1銭(0.3%)安の1万5539円19銭。日経平均は10日 ぶりに下落した。

大和住銀投信投資顧問の岩間星二シニア・ファンドマネジャーはこ の日の下げについて、「連騰後の調整とジャクソンホールに対する見極 めの両方だ」と話す。週末を控え、朝方の上昇後は売りに転じる投資家 も多く、「健全な調整」との見方を示した。

イエレンFRB議長は日本時間今晩、米ワイオミング州のジャクソ ンホールで開かれているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム で講演する。同氏は、労働市場の一様でない回復を理由に緩和政策の継 続を示唆してきた。シンポジウムでは欧州中央銀行(ECB)のドラギ 総裁も講演する予定。

パインブリッジ・インベストメンツの前野達志運用本部長は、イエ レン議長の講演で米労働市場に対する懸念が強調されれば、「円安、日 本株上昇という流れが崩れてしまう可能性がある」と指摘。また「過去 1、2週間の上げが急だったので、ある程度の調整があってもおかしく はない」と話した。

この日の日本株相場は、良好な経済統計などを受けた前日の米株相 場の流れを引き継ぎ、上昇して始まった。日経平均は開始直後に42円高 まで上げたが、21日のCME先物清算値1万5650円には届かず、次第に 上値の重さが意識されて売りが優勢となった。

米労働省が21日発表した先週の新規失業保険申請件数は前週比1 万4000件減の29万8000件と、市場予想の30万3000件を下回った。また全 米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販売件数は前月 比2.4%増の515万戸(年換算)で、市場予想の502万戸を上回った。

東証1部33業種では、建設、鉄鋼、鉱業、精密機器、ガラス・土石 製品、金属製品、卸売、電気機器、小売、その他金融など25業種が下 落。ゴム製品、水産・農林、保険、サービス、倉庫・運輸関連、食料品 など8業種は上昇。

売買代金上位では、トヨタ自動車、中外製薬、鉄建、パナソニッ ク、三菱地所、新日鉄住金、富士フイルムホールディングス、大東建 託、大成建設が安い。人気映画「アナと雪の女王」がテーマのイベント を東京ディズニーランドで開催すると発表したオリエンタルランドや、 ドイツ証券が投資判断を引き上げたブリヂストンは上昇。ダイキン工 業、第一生命保険、JR東日本、三菱自動車も高い。

東証1部の売買高は17億5781万株、売買代金は1兆6737億円。値上 がり銘柄数は493、値下がりは1181。

--取材協力:冷澄.

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