ドル、対円で87年の株価暴落以来の狭い取引レンジを突破

ドルの対円相場は1987年の株式相場 暴落後の時期以来の狭い取引レンジを突破した。7月開催の米連邦公開 市場委員会(FOMC)議事録で利上げに近づいていることが示唆され た。

日中の高値と安値の差を考慮するアベレージ・トゥルー・レンジ( ATR)と呼ばれるテクニカル分析指標の14日間平均は先月0.299 と、88年10月以来最低を付けたが、今月21日に0.4803に上昇。JPモル ガン・チェースによれば、ドルは1ドル=104円34銭を試す展開となり そうだ。これは1月2日の年初来高値105円44銭からの下落後のフィボ ナッチ比率で76.4%リトレースメント(戻し)に相当する。

JPモルガンのテクニカルアナリスト、ナイオール・オコナー氏 は20日に電子メールで、「ドルが対円で上昇を続ける十分な可能性があ る」と述べ、「このリトレースメント水準や4月の高値を上抜ければ、 1月の高値を突破することはなくとも、上値を再び試す展開が確認され よう」との見方を示した。

ドルは今年、対円で約1.4%下落している。

20日公表されたFOMC議事録では、完全雇用と物価安定の目標に 近づいていることから利上げが予想より早まる可能性があることが指摘 された。「相当な期間」低金利を維持するフォワードガイダンスに一部 の参加者が「不快感を強めている」ことも示された。

原題:Dollar Breaking Narrowest Yen Range Since 1987 Crash Aftermath(抜粋)

--取材協力:小宮弘子.

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