8月のユーロ圏製造・サービス業の拡大ペースが鈍化-PMI

ユーロ圏では8月に、製造業とサー ビス業の経済活動の拡大ペースが鈍化した。低インフレとロシアをめぐ る緊張が引き続き、域内経済を脅かしていることがうかがわれる。

英マークイット・エコノミクスが21日発表した8月のユーロ圏総合 購買担当者指数(PMI)速報値は52.8と、前月の53.8から低下した。 活動拡大・縮小の分かれ目である50を上回ったものの、ブルームバーグ がまとめたエコノミスト20人の予想中央値(53.4)には届かなかった。

同指数が1年余りにわたり活動拡大を示している一方で、ユーロ圏 経済は4-6月(第2四半期)に予想外のゼロ成長となった。経済規模 の大きいドイツとフランス、イタリア3カ国の不調が響いた。ユーロ圏 のインフレ率は昨年10月以来は1%割れが続き、失業率は過去最高に近 いところへ、地政学的緊張も高まっている。

ウニクレディト(ミラノ)のエコノミスト、キアラ・コルサ氏は、 ロシア・ウクライナ問題の影響のリスクを考えれば「この統計内容をユ ーロ圏経済の弾力性を示すものと捉えることもできる」とする一方、世 界の貿易減少が成長に悪影響を与えていることも示唆され、「7-9月 (第3四半期)見通しに関する警戒信号だ」と語った。

マークイットによれば、8月のユーロ圏製造業PMIは50.8と前月 の51.8から低下し、1年1カ月ぶりの低水準。サービス業PMIは53.5 と、これも前月の54.2を下回った。マークイットのシニアエコノミス ト、ロブ・ドブソン氏によれば、PMIデータは第3四半期の成長率 が0.3-0.4%にとどまることを示唆している。

原題:Euro-Area Shows Signs of Weakening as Surveys Miss Forecasts (1)(抜粋)

--取材協力:Mark Evans、Harumi Ichikura、Kristian Siedenburg.

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