ウォール街が新世紀世代バンカーに昇給実施へ-若手流出阻止で

ウォール街のバンカーで2000年代に 成人に達した「ミレニアル(新世紀)世代」は給料が上がりそうだ。金 融機関は投資ファンドやシリコンバレーのテクノロジー企業への若手の 流出を食い止めようと財布のひもを緩めている。

事情に詳しい関係者によると、バンク・オブ・アメリカ(BOA) はトレーディングと投資銀行部門のジュニアスタッフを対象に来年、全 世界で少なくとも20%の昇給を実施する計画。ゴールドマン・サック ス・グループは米国の若手従業員の給与を同程度引き上げる。JPモル ガン・チェースとシティグループも同様の計画を検討していると、事情 に詳しい複数の関係者が述べた。モルガン・スタンレーも今年、一部の 中堅バンカーの昇給を決めた。

ウォール街の金融機関は、プライベートエクイティ(PE、未公開 株)投資会社やヘッジファンド、株価が上昇しているテクノロジー企業 への人材流出に歯止めをかけるため、ジュニアバンカーの労働時間を減 らすなど条件の改善に取り組んでいる。BOAなど複数の投資銀行が、 アナリストに休日出勤の自粛を奨励した。

ニューヨークの人材仲介会社アライアンス・コンサルティングのポ ール・ソルベラ社長は、金融機関は「将来を見据えて、成績優秀な新卒 者の中から最高の人材を採用したがっている」と指摘。「若い世代には 金融より少し魅力が高いテクノロジー企業が競争相手だ」と付け加え た。

投資ファンドはウォール街の大手銀で既に試され基本を教わったジ ュニアバンカーの引き抜きにさらに積極的だ。こうした戦略は数十年前 からのものだが、現在は今まで以上に採用から日の浅い若手にも手を伸 ばし始めている。しかも、銀行側はコストと報酬の圧縮に追われてい る。

人材仲介会社オプションズ・グループのマイケル・カープ最高経営 責任者(CEO)は電話インタビューで「せっかく仕事を教えた若手バ ンカーをPE投資会社や同業他社に奪われるという状況の中で、金融機 関は強い競争圧力にさらされている」と述べた。「以前のような巨額ボ ーナスも支払えない」と付け加えた。

原題:Millennial Bankers Reap Raises as BofA, Goldman Fight Defections(抜粋)

--取材協力:Zeke Faux.

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