エボラ熱感染拡大で出勤もできず-3カ国、経済への影響深刻

シエラレオネで運転手として勤務す るサンディ・セセイさんの上司は、セセイさんに出勤を控えるよう指示 した際、3カ月分の給料を支払うことを約束した。セセイさんが働く鉱 山でエボラ出血熱感染を防ぐことが目的だった。

それから2週間。セセイさん(29)には、英ロンドン・マイニング が運営するマランパ鉄鉱石鉱床の請負企業の1つであるダウナス・コン ストラクションから給与は支払われていない。

「私は母や姉たち、妻、そして3人の子供を養っている。どうすれ ばいいのだろう」とセセイさんは話す。

過去最悪のエボラウイルス感染拡大に見舞われる前は、セセイさん とシエラレオネの将来は明るかった。経済成長率は14%と、サハラ以南 のアフリカの平均のほぼ3倍に達すると予想されていた。リベリアとギ ニアでは鉄鉱石開発に向け数十億ドルが投資され成長が加速しつつあっ た。

今回のエボラウイルス感染が初めて報告されたのは昨年12月。当初 は短期的な現象で影響も限定的と予想されていた。ところが、エボラ出 血熱は現在、3カ国の経済を脅かしている。3カ国の国内総生産 (GDP)の合計は約130億ドル(約1兆3500億円)。

資源各社は生産を抑制し、航空会社による乗り入れ停止も相次いで いる。リベリア政府は、感染拡大の経済的な影響が、2003年の内戦終結 後に達成した進展を台無しにする恐れがあると指摘。シエラレオネは先 週、国債の発行を取りやめた。外国人も購入可能とする初めての国債だ った。

原題:Ebola Cripples West Africa Output as Fearful Workers Stay Home(抜粋)

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