中国:8月のHSBC製造業PMI速報値、予想超える大幅低下

中国の製造業活動を測る民間の指標 は8月、市場予想よりも大きく低下した。中国では既に与信の伸び鈍化 や不動産市場の低迷を受けて、今年の成長率目標を達成できないリスク が高まっている。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが21日 発表した8月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は50.3。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト22人全員の予想を下回 った。予想中央値は51.5。7月改定値(51.7)から大きく低下し、9月 1日発表の改定値が速報値と同じなら、3カ月ぶりの低水準となる。同 指数は50が製造業活動の拡大・縮小の境目。

中国では7月に与信拡大ペースが大幅に鈍化し、投資の伸びも鈍っ た。この日のPMIを受けて、当局は成長下支えに向けた取り組み強化 をこれまで以上に強く迫られることになりそうだ。

クレディ・アグリコルCIBのシニアエコノミスト、ダリウス・コ ワルツィク氏(香港在勤)はリポートで「さらなる緩和措置を求める圧 力が一層高まるだろう。当社は対象を絞った刺激策が追加的に打ち出さ れると、引き続き予想している」とコメントした。

8月のHSBC製造業PMIに対する市場関係者22人の予想は50.6 -52.0の範囲だった。同PMIのうち生産の指数は51.3と、7月の52.8 から低下して3カ月ぶりの低水準となった。新規受注と輸出受注の指数 の伸びも鈍化。雇用の指数は低下幅が大きくなった。

再び減速

HSBCの中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏(香港在勤)は 発表資料でこの日の製造業PMIについて、「景気回復は依然続いてい るものの、その勢いが再び減速したことを示唆する」と分析。「景気回 復を確かなものにするには一段の政策支援が必要だと考える。経済活動 がより持続的な回復を示すまでは、金融・財政両面で緩和姿勢を維持す るべきだ」と指摘した。

UBSの中国経済調査責任者、汪涛氏(香港在勤)はブルームバー グテレビジョンのインタビューで「中国当局は景気を支えようと取り組 んでいるが、2009年当時と比べるとその規模はなお小さい」と述べた。

原題:China Manufacturing Gauge Drops as Growth Pickup Stalls: Economy(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Paul Panckhurst.

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