アルゼンチンの債券交換計画は夢物語-KBCやJPモルガン

アルゼンチンが外貨建て債保有者へ の支払いを国内勘定を通じて実施する計画は、参加する投資家が米国の 裁判所判決を無視したと受け止められる恐れがあるため、実施前の段階 から結局失敗すると予想されている。KBCアセット・マネジメント SADとJPモルガン・チェースがこう指摘した。

KBCの新興市場ポートフォリオマネジャー、オリビエ・ドゥ・テ ィメルマン氏(ルクセンブルク在勤)は「これはアルゼンチンの夢物語 かもしれない」と述べ、「この計画が具体化する可能性はかなり疑わし い。現在の保有者が米裁判所を無視するとは思えないだめだ。非常に長 いプロセスになり、かなり厄介ことになろう」と語った。

アルゼンチン債は20日、2週間で最大の下げを演じた。フェルナン デス大統領が19日夜に発表した計画がこうした取引を禁じたトーマス・ グリーサ米連邦地裁判事の命令と真っ向から対立する内容だったため だ。大統領案ではまた、海外の債券保有者に国内法準拠の自国通貨建て の新債券と交換させる計画も盛り込まれた。これは2001年にデフォルト (債務不履行)に陥った同国債の保有者に15億ドルを支払うか和解を成 立させるまでは、債務再編後の新債券への利払いを再開できないと同国 に命じたグリーサ判事の判決を回避することを狙うものだ。

BNPパリバやクレディ・スイス・グループ、JPモルガン、アデ ランテ・アセット・マネジメント、フィデュラム・アセット・マネジメ ントのアナリストはいずれも、大統領案が成功する可能性に疑問を投げ 掛けている。JPモルガンのエコノミスト、ウラジミール・ワーニング 氏は顧客向けリポートで、「NYの裁判所命令を考慮すると、米国に拠 点を持つ金融機関がこのプロセスに協力する可能性は低い」と指摘し た。

原題:Argentine Bond Swap More Dream Than Real for KBC to JPMorgan (1)(抜粋)

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