日本株上昇、円安と米株高でリスク選好の動き-金融買われる

東京株式相場は上昇。前日の米株高 や外国為替相場の円安を背景に、投資家のリスク選好の動きが優勢とな った。証券や保険などの金融株、輸送用機器や電機株など輸出関連株を 中心に幅広い銘柄に買いが入った。

TOPIXの終値は前日比11.55ポイント(0.9%)高の1291.19と 反発。日経平均株価は131円75銭(0.9%)高の1万5586円20銭で、9日 連続の上昇。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの上野賢司シニア・イ ンベストメントマネジャーは、「為替は1ドル=103円台でまだレンジ 内だが、輸出企業へのプラス効果は大きい」と指摘。一部早期利上げ観 測が出ていた前日のFOMC議事録に関しても、もとから「方向性とし ては引き締め、テーパリングの方向」と言い、株価への影響は限定的と 話していた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が20日に公表したFOMC(7 月29-30日開催)議事録は、当局者らが労働力の活用が引き続き著しく 低い状態と認識していることを示した。景気刺激策が継続されるとの見 方から、同日の米国株式市場ではS&P500種株価指数が0.3%高 の1986.51、ダウ工業株30種平均が0.4%高の16979.13ドルと上昇した。

きょうの外国為替市場では円が売られ、ドル・円相場は一時1ドル =103円96銭と、4月4日以来の円安値を付けた。前日の東京株式市場 の終値時点は103円25銭だった。

中国PMIは予想下回る

米国株高や為替の円安を受け、この日の日本株は上昇して始まった 後も上げ幅を拡大する展開となった。ただ、午前後半に発表された中国 の統計が重しとなり、その後は伸び悩んだ。

HSBCとマークイット・エコノミクスが発表した8月の中国製造 業購買担当者指数(PMI)速報値は50.3と、7月の51.7から低下し、 市場予想の51.5を下回った。

東証1部33業種は、証券・商品先物取引、その他金融、不動産、ゴ ム製品、保険、精密機器、銀行、機械、輸送用機器、石油・石炭製品な ど31業種が上昇。鉱業と空運の2業種のみ安い。

売買代金上位では、今期に2009年3月以来の配当実施を目指すと社 長がブルームバーグ・ニュースに語ったレオパレスや、17年3月期をめ どに実質無借金になる見通し、と日本経済新聞が報じたマツダが上昇。 アイフル、三菱UFJフィナンシャルグループ、野村ホールディング ス、ホンダ、住友不動産、セイコーエプソン、ダイキン工業も高い。半 面、バンダイナムコホールディングスやファミリーマートは安い。

東証1部の売買高は20億9495万株、売買代金は1兆7852億円。値上 がり銘柄数は1311、値下がりは372。

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