レオパレス:今期6期ぶり復配を視野-アベノミクスで家賃収入上振れ

JPX日経インデックス400の銘柄 入れ替えで新規採用が決まったレオパレス21は今期に2009年3月期以 来の配当実施を目指す。景況感の改善や個人所得の増加などを背景に賃 貸事業の上振れが見込め、従来想定より前倒しで財務体質改善が進む。

同社の深山英世社長が20日にブルームバーグ・ニュースとのインタ ビューで「経営の最重要課題は復配」としたうえで、「経営者の意志と して資本準備金を若干取り崩してでも復配をしたい」と述べた。配当金 の目安は30%の配当性向としており、ブルームバーグ・データを基に試 算すると1株あたり13円70銭程度となる。同社は08年秋のリーマン・シ ョック後の10年3月期に791億円の最終赤字を計上して以降、5期連続 で無配が続いた。今期についても今月の第1四半期決算発表時には無配 と予想している。

深山社長は賃貸事業について「アベノミクス下での景況改善で個人 の所得が増え始め、5月の中期経営計画の発表時には見込んでいなかっ た家賃の上昇も見込める状況になった」とし、同部門の営業利益計 画175億円(前期比13%増)の上振れは確実とみている。

8月1日の第1四半期決算発表時に据え置いた15年3月期の連結純 利益計画は120億円。賃貸事業の利益上振れや今期計画には織り込んで いなかった税効果50億円を勘案すると、14年3月期末時点で233億円あ った単体の利益剰余金のマイナスは数十億円程度に圧縮できる見通し。 これまでは利益剰余金のマイナスが多額に上ることから、財務健全化を 優先して復配を見送ってきた。

自社株消却も

17年3月期を最終年度とする中期経営計画では自己資本利益率( ROE)の目標として、今期10%、来期12%、再来期12.3%を掲げてい る。20年3月期までの次期中期経営計画ではROE20%を目指す方針 で、投資家の期待に応える構えだ。

ROEや累積営業利益額などを評価基準としたJPX日経400イン デックスに選ばれた以上は「400社に継続的にとどまっていたい」と深 山社長。株主還元策のひとつとして自社株消却や自社株買いを検討して いるという。

次の成長に向けた投資では企業の合併・買収(M&A)を優先的に 検討。東京都下で賃貸物件開発を進めるため、7-10階建ての中高層案 件で建築請負できる企業に興味を持っているという。また、不動産管理 業者とのM&Aにも前向きで、東京周辺でストックを増やすのが今後数 年間の課題としている。

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