ウクライナ軍:東部で攻勢を維持-親ロシア派は政府軍機撃墜

ウクライナ政府軍は20日、同国東部 で引き続き親ロシア派武装勢力に攻勢をかけていると発表した。戦闘開 始から既に2000人を超えている死者数はさらに増えつつある。

ウクライナ国家警備隊がこの日ウェブサイトに掲載した声明によれ ば、同警備隊はイロバイスク市を制圧したが、その後武装勢力の戦車と 砲弾による反撃に遭った。ウクライナ軍のリセンコ報道官はキエフで、 過去24時間に同軍の兵士9人が死亡し、22人が負傷したことを明らかに した。

同報道官はその後記者団に対し、政府軍が親ロ派の主要拠点の1つ であるルガンスク市の「かなりの」部分を制圧していると語った。親ロ 派のもう1つの重要拠点であるドネツクの当局によれば、過去24時間の 民間人の犠牲者は死者が34人、負傷者29人となっている。

米ジャーマン・マーシャル・ファンドでシニア・プログラム・オフ ィサーを務めるヨルク・フォーブリック氏(ベルリン在勤)は電話イン タビューで、「今後1カ月で武装勢力が敗北するか、ロシアがさらに大 規模な支援を行い、敗北を阻止するかのいずれかだろう」と述べた。

武装勢力はウクライナ空軍のスホイ25を撃墜した。インタファク ス通信がウクライナのテレビでのリセンコ報道官の発言を引用して伝え た。パイロットの安否は不明。

外交努力

ロシアのプーチン大統領は26日にベラルーシの首都ミンスクで開か れる関税同盟の会合に出席する予定で、その際にポロシェンコ・ウクラ イナ大統領と会談するとロシア紙コメルサントが20日報じた。ドイツの メルケル首相は23日にウクライナを訪れ、キエフでポロシェンコ大統領 と会談する。同大統領はさらに30日にブリュッセルで開催される欧州連 合(EU)首脳会議、来月4日に英国で開かれる北大西洋条約機構 (NATO)首脳会議にも参加する。

シュタインマイヤー独外相はロシアとウクライナが共に姿勢を軟化 させ、停戦への道筋を探っているとの認識を示し、「戦闘当事者間の協 議を促進させる新たなアプローチを開始する段階にある。全く成功の見 込みがないわけではないとの印象を持っている」とZDFテレビのイン タビューで語った。同外相はロシアとウクライナの外相のために17日に ベルリンでの会談の機会を設けた。

ロシア外務省は20日、ロシアと赤十字国際委員会(ICRC)が、 ウクライナ東部への支援物資を積んだトラックの移動開始について大筋 で合意に達したと発表した。

原題:Ukraine Fighting With Rebels Intensifies as Deaths Mount (2)(抜粋)

--取材協力:Scott Rose、Leon Mangasarian、Volodymyr Verbyany.

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