米国債:下落、FOMC議事録で予想より早期の初回利上げも

20日の米国債は下落。米連邦公開市 場委員会(FOMC、7月29-30日開催)の議事録公表を受け、初回利 上げが予想より早まるとの観測が広がった。

5年債利回りは上昇。議事録によると、多くの参加者は雇用増で利 上げが早まる可能性があることを示唆した。5年債と30年債の利回り格 差(イールドカーブ)は3日ぶりにフラット化した。イエレンFRB議 長は22日にジャクソンホールで演説する。

ベーカー・グループのアソシエートパートナー、ジェフリー・コー ロン氏は、「当局はそう遠くない将来に引き締めサイクルを開始する決 意だ」と述べた上で、「イエレン議長はそれでも労働市場で見られるダ イナミクスについて話すだろう。健全と言えるにはまだほど遠い」と続 けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、5年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の1.63%。同年債価格(表面利率1.625%、2019年7 月償還)は1/4下げて99 31/32。

10年債利回りは3bp上昇して2.43%、30年債利回りはほぼ変わら ずの3.22%。

ボラティリティ指数

米国債のボラティリティを測るバンク・オブ・アメリカ(BOA) メリルリンチのMOVE指数は62.8bpと、6月5日以来の最高となっ た。2014年の平均値は59.1bpとなっている。

イールドカーブは159bpと、終値ベースでは月初来の最小となっ た。5年債利回りが当局による来年の初回利上げ観測を見込んで上昇し たのに対して、30年債利回りは低インフレ見通しを背景に変動が少なか った。

労働省が発表した7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み) は前月比0.1%上昇と、5カ月ぶりの低い伸びだった。

アリアンツ・インベストメント・マネジメントでバイスプレジデン トとして1000億ドルの資産運用に関わるトッド・ヘッケ氏は、「全般的 に長期債相場は持ちこたえるだろう」と述べ、「短期債の利回りは上昇 する」と指摘した。

先物市場動向によると、当局が2015年7月までに政策金利を少なく とも0.5%に引き上げる確率は54%となっている。前日は48%だった。

FOMC議事録

議事録では、「多くの参加者は、委員会の目標に向けた収束が予想 より速いペースで起きた場合、金融政策による緩和措置を現在見込まれ ているよりも早期に引き揚げ始めることが適切になる可能性があると指 摘した」と記された。

労働市場については、「多くの参加者」がなお「労働市場の現状 と、労働力の活用において参加者が正常だと判断する水準に一致する状 況との間にはより大きな隔たりがある」との認識を示した。

米国を除く主要7カ国(G7)の国債平均利回りに対する米10年債 の上乗せ利回りは76bp。7月31日は2007年以来の最高となる78bpま で拡大した。今年2月には37bpまで縮小していた。

原題:Treasuries Drop as Fed Minutes Fuel Bets on Faster Rate Increase(抜粋)

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