イタリア債上昇、利回り過去最低-ドイツ国債に代わる需要で

20日の欧州債市場ではユーロ圏の高 利回り国債が上昇し、イタリアとスペインの10年債利回りは過去最低を 付けた。利回りが1%に満たないドイツ国債に代わる投資先が求められ ている。

ポルトガル10年債は9営業日続伸、同年限のアイルランド国債利回 りは記録上の最低となった。欧州中央銀行(ECB)の刺激策を手掛か りに国債相場は上げ幅を拡大している。この日のドイツ2年債入札で は、平均落札利回りが2012年12月以来の低水準となった。ウクライナや 中東の地政学的緊張で安全な投資先としての国債需要が高まった。

ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フ ォンメイレン氏は「利回りを求める動きが続いている。大量の流動性と 超低金利が要因だ」とし、1%のドイツ国債利回りと比べた投資妙味が 周辺国債にはあると指摘した。

ロンドン時間午後4時25分現在、イタリア10年債利回りは2.60% で、前日からほぼ変わらず。一時は4ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下し2.561%と、ブルームバーグが1993年にデータ集計を 始めてからの最低となった。同国債(表面利率3.75%、2024年9月償 還)価格は110.290。

ポルトガル10年債利回りは10bp下げ3.31%、同年限のスペイン国 債利回りは2bp低下し2.40%。一時は2.375%となった。アイルラン ド国債利回りは3bp下げて1.90%。ブルームバーグがデータ集計を開 始した1991年以来の低水準となる1.858%まで下げる場面もあった。

ドイツ10年債利回りは2bp低下の0.98%。15日には過去最低とな る0.951%を付けた。2年債利回りは前日にマイナス0.014%まで下 げ、2013年5月以降の最低を記録した。

ブルームバーグ世界国債指数によると、前日までの年初来のリター ンはイタリアとアイルランド国債がいずれもプラス11%。ドイツ は6.7%、ポルトガルは18%となっている。

原題:Italian Bond Yields Drop to Record as Bund Alternatives Sought(抜粋)

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