米国債:30年債が続落、イエレンFRB議長の演説に注目

19日の米国債市場では30年債が続 落。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長による今週のジャク ソンホールでの演説を前に、投資家は初回利上げの時期を見極めようと している。

30年債利回りは一時低下する場面もあった。米消費者物価が7月に 5カ月ぶりの低い伸びを示したことが背景。当局が利上げを漸進的に進 める時間的な余裕を得るとの見方が強まった。20日には米連邦公開市場 委員会(FOMC)議事録が公表される。

ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメントの債券トレーデ ィング責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤)は「議事録 は若干タカ派的になるとみている。声明で明らかにしている金融当局の 政策方針と労働市場の改善をやや懸念する地区連銀総裁が増えている」 と述べ、「イエレン議長の22日の講演は若干ハト派的になるだろう」と 続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、30年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の3.21%。同年債(表面利率3.125%、2044年8 月償還)価格は9/32下げて98 10/32。

10年債利回りは1bp未満上昇し2.40%。15日には2.30%と、2013 年6月以来の低水準をつけた。

米国債の上乗せ利回り

米国を除く主要7カ国(G7)の国債平均利回りに対する米10年債 の上乗せ利回りは74bp。7月31日は78bpまで拡大した。一方、今年 2月には37bpまで縮小した。

ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数は年初から前日 までに4.9%上昇。2013年に記録した4.6%の下げを埋めた。

ノバスコシア銀行の金利ストラテジスト、ガイ・ヘーゼルマン氏は 「他国のソブリン債に比べて米国債は相対的に魅力的だ」と話した。同 氏は米国債に強気な見方を示し、30年債利回りは年末までに3%を割り 込むと予測している。

ジャクソンホール

カンザスシティー連銀がジャクソンホールで主催する年次シンポジ ウム(21-23日)で、イエレン議長は22日に基調演説を行う。同シンポ ジウムは労働市場に焦点が絞られる。

HSBCセキュリティーズUSAの主任米国エコノミスト、ケビ ン・ローガン氏は、労働市場における「望ましくない」たるみについて イエレン議長があらためて見解を示すとみている。

先物市場動向によると、当局が2015年7月までに政策金利を少なく とも0.5%に引き上げる確率は48%となっている。前月末は65%だっ た。

5年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差は1.89 ポイントと、4月17日以来で最小となった。過去10年間の平均では1.94 ポイントとなっている。

米労働省が発表した7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済 み)は前月比0.1%上昇した。前月は0.3%上昇。前年比でのCPIは 2%上昇。前月は2.1%の上昇だった。

原題:U.S. 30-Year Bond Decline Second Day Before Yellen Policy Speech(抜粋)

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