「黙示録の四騎士」も操縦不能、バニスター氏S&P17%高予想

ウォール街のストラテジスト群に新 たな強気派の旗手が登場した。

スタイフェル・ニコラスのバリー・B・バニスター氏はつい先日、 S&P500種株価指数の年末予想を2300に引き上げ、ブルームバーグが まとめたストラテジスト19人の中で最も強気な予想を示した。修正前の 予想は1850で、最下位に並んでいた。同氏の新たな予想通りとなれば、 S&P500種は大晦日までに17%上昇し、2014年を24%高で終えること になる。

このような極端な心変わりの原因は何か。バニスター氏はロシアの 画家、ヴィクトル・ヴァスネツォフの「ヨハネの黙示録の四騎士」 (1887年)を使って説明した。

バニスター氏は当初、今年のS&P500種はほぼ前年並みで終わる と予想していたが、市場はその当時よりも「四騎士」を上手に操ってい るように見えるという。同氏の言う四騎士は黙示録での「征服」が米連 邦準備制度理事会(FRB)を、「戦争」がそのまま戦争を、「飢饉」 が経済的不均衡/リセッション(景気後退)を、「死」が弱気市場を意 味する。

リセッションの不在が景気の過熱を引き起こし、逆イールドカーブ が現在の成長サイクルの延命につながると同氏は見ている。18日の同氏 のリポートによると、最も強力でリスクが低い株式リターンは経済サイ クルの最初の65%に起きる。S&P500種が2009年3月から191%上昇し たことで、その時期は過ぎたと同氏は考えている。

敗残兵が登場

同氏は「しかしながら強気派の敗残兵が遅れて登場し、ボラティリ ティ上昇にもかかわらず株価を押し上げることはよくある」と指摘す る。

加えて自国の経済と中央銀行の政策に疑念を抱く海外の投資家が、 米国の株を買い増す可能性もあるという。

ストラテジストの中にはバニスター氏とは反対に、見通しを引き下 げた者もいる。バークレイズのジョナサン・グリオナ氏は海外での需要 不足でS&P500種は今年、これ以上は上昇しないと予想する。ルーソ ルド・グループの最高投資責任者(CIO)、ダグ・ラムゼイ氏は企業 の増益率が1929年以降の歴史的水準に低下するため、年間25%高に迫る 現在の株式相場の勢いは今後10年かけて3%に減速するだろうと述べ た。

強気市場には3つの段階があり、恐れ知らずの買い手、主流派の買 い手、そして出遅れた敗残兵の買い手とそれぞれ投資家のタイプが異な るとバニスター氏は分析する。

過去3回の強気市場はそれぞれ6年以上続いたが、いずれも一つの 段階が終わったところでいったん静止して、次の上昇段階に移ったと指 摘。その上で、この夏の相場が横ばいだったのはルールブック通りのよ うだと続けた。現在の強気市場は来年3月で6年になる。

怒れる牡牛には四騎士もついて行けないようだ。

原題:Four Horsemen No Match for Bull as Stifel Sees 17% S&P 500 Gain(抜粋)

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