新興国の債券発行が過去最高-ウクライナやイラク混乱響かず

新興国では今年、債券の発行が前例 のないペースで進んでおり、ウクライナやイラクでの混乱にもかかわら ずその勢いは衰えていない。投資家はアジアや中南米に軸足を移してい る。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、年初からこれまでの新 興国での債券発行額は8000億ドル(約82兆2600億円)と、前年同期比 で12%増え、同期間としては過去最高。アジア太平洋地域での発行額 は22%増加した。一方でイラクで米軍がイスラム過激派に空爆を実施 し、ウクライナ情勢をめぐってロシアに制裁が科される中、欧州の新興 国や中東、アフリカでの債券発行額は2011年以降で最低となっている。

ロッジ・グローバル・パートナーズ(ロンドン)の新興市場責任 者、ミヒャエル・ガンスケ氏は19日の電子メールで、「投資家は新興市 場から退出したのではなく、ロシア・ウクライナ関連のリスクを避けて 資産を配分し直しているということだ」とし、「債券市場では利回りが 歴史的に低い水準にあり、投資家はキャリーを求めている。新興国のリ スクプレミアムは魅力的なようだ」と続けた。

欧州や米国では金利が過去最低水準となっており、投資家はより高 い利回りを求めて新興国の債券に目を向けている。ロシアでは制裁の影 響で年初来の債券発行額が前年同期比52%減。また中東でも戦闘の影響 で発行が落ち込んだ。

一方でブルームバーグがまとめたデータによれば、中国では社債へ の需要も寄与し、発行額が37%増加。またアルゼンチンが13年間で2回 目のデフォルト(債務不履行)に陥ったものの、中南米での発行額 は11%増えた。

原題:Ukraine to Iraq Crises Fail to Dent Record Emerging Bond Sales(抜粋)

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