NY外為:ドルが対ユーロで9カ月ぶり高値-住宅着工増加で

ニューヨーク外国為替市場では、ド ルがユーロに対し9カ月ぶり高値に上昇。7月の米住宅着工件数が8カ 月ぶり高水準となったことに反応した。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は約2週間ぶり高水準に上 昇。経済成長の加速で、金融当局が来年利上げに動くとの観測が広がっ た。ポンドは対ドルで4カ月ぶり安値。英国のインフレ減速に反応し た。中国人民元は5カ月ぶり高値に上昇。中国の製造業活動拡大が指標 で示されるとの見方が相場を押し上げた。

USフォレックスのディーラー、レノン・スウィーティング氏(サ ンフランシスコ在勤)は「住宅着工件数を受けてドルはきょう若干上げ ている」とした上で、「この統計を受けて最も納得がいくのは、利上げ 時期の前倒しを示唆するということだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは前日比0.3%高の1ユーロ =1.3320ドル。一時昨年11月7日以来の高値を付けた。対円では0.3% 上げて1ドル=102円92銭。ユーロは対円でほぼ変わらずの1ユーロ =137円09銭。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.3%上げて1023.51。一時8月6日以来の高水準を付けた。

ポンド下落

ポンドは主要16通貨の大半に対して値下がり。英政府統計局 (ONS)が19日発表した7月の消費者物価指数は前年同月比1.6%上 昇。インフレ率は6月の1.9%から低下した。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト32人の予想中央値は1.8%上昇だった。

ポンドは対ドルで0.7%値下がりし、1ポンド=1.6617ドル。一時 4月8日以来の安値を付けた。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の シニア外為ストラテジスト、ポール・ロブソン氏(ロンドン在勤)は 「イングランド銀行はインフレ目標達成に向けた政策を取っており、そ のインフレが予想より鈍化しつつある」と指摘。「これが向こう数日に おいてポンドによりマイナスの影響を与えるかもしれない。市場参加者 はこれまで11月の利上げを織り込んでいたが、それを来年の早い段階に 先延ばししている」と続けた。

中国について見てみると、英HSBCホールディングスとマークイ ット・エコノミクスが21日発表する8月の中国製造業購買担当者指数 (PMI)速報値は、ブルームバーグがまとめた市場調査の中央値で は51.1となる見込み。

人民元は対ドルで0.03%上昇し1ドル=6.1418元。一時3月13日以 来の高値を付けた。

住宅着工件数

米商務省が発表した7月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換 算、以下同じ)は109万戸と、前月の94万5000戸(速報値89万3000戸) から15.7%増加した。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のグローバ ルマーケッツ・ストラテジスト、マイケル・ウルフォーク氏は「今回の 統計は住宅市場の持ち直しを示唆しており、経済成長をある程度支援す るだろう」と分析。その上で、「成長期待にとっては自信が大きく高ま る内容」だが、金融当局が政策引き締めに向けて強いシグナルを送るま で、ドルが大きく上振れすることはないだろうとも述べた。同氏はドル がユーロに対し、向こう1年間で1ユーロ=1.22ドルに上昇すると予想 している。

原題:Dollar Rises to 9-Month High Versus Euro on Economic Outlook(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Mariko Ishikawa、Lucy Meakin、Eshe Nelson、Fion Li.

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