FRBは緊急貸出規則の明確化を-米超党派議員が書簡

将来金融危機が再発した場合、米連 邦準備制度理事会(FRB)が「裏口からの救済」を行う可能性を阻止 するため、FRBは緊急貸出権限に関する規則を明確化する必要がある と、米超党派議員が18日、書簡で求めた。

上下両院の計15議員はイエレンFRB議長宛ての書簡で、FRBが 昨年12月に提示した緊急貸出規則の改革案について、危機時の貸出権限 に対して「意味のある制限が何ら施されていない」とし、5年前に提供 されたのと同様な支援につながりかねないと指摘した。

議員らは書簡で「仮にFRBの緊急貸出権限に制限を設けなけれ ば、議会の措置なしに大手金融機関への多額の支援実施にこの権限が再 び活用される可能性がある」と説明。「FRBの改革案では、金融の安 定促進とモラルハザード(倫理観の欠如)との間に適切なバランスが図 られない」としている。

2008年の米証券会社リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経 営破綻を招いた信用市場の崩壊を受け、FRBは銀行とノンバンクに数 十億ドルもの支援を実施。これに対し米議会は10年に制定した金融規制 改革法(ドッド・フランク法)を通じ、ベア・スターンズやアメリカ ン・インターナショナル・グループ(AIG)にFRBが行ったような 流動性供給の権限を制限することになった。

連名で書簡を送ったのは上院のウォーレン(民主、マサチューセッ ツ州)、ビター(共和、ルイジアナ州)両議員や下院のギャレット(共 和、ニュージャージー州)、カプアノ(民主、マサチューセッツ州)両 議員ら。

具体的には、金融機関がFRBの緊急貸し出しを利用できる期間や 個々の貸出制度の存続期間に制限を設けたり、緊急プログラムの秩序だ った縮小・打ち切りのための手順を整備したりすることなどを求めてい る。

原題:Fed Urged to Clarify Emergency Lending Rules to Prevent Bailouts(抜粋)

--取材協力:Jesse Hamilton、Jeff Kearns、Craig Torres.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE