日経平均が昨年末来の7連騰、地政学リスク後退と米住宅改善

東京株式相場は7日続伸し、日経平 均株価は昨年末以来の連騰記録となった。地政学リスクの緊張が和らい だほか、米国住宅市場の改善も確認し、投資家のリスク資産選好の買い が機械など輸出関連、非鉄金属など素材関連株、不動産、電力株などに 幅広く入った。

TOPIXの終値は前日比9.03ポイント(0.7%)高の1280.29、日 経平均株価は127円19銭(0.8%)高の1万5449円79銭。日経平均の7連 騰は昨年12月30日までの9連騰以来、TOPIXはことし6月4日まで の10連騰以来の連続上昇。

みずほ信託銀行の浅岡均シニアストラテジストは、「連騰していた ため、きょうも上昇できるかどうか注目していたが、素直に欧米株の流 れを引き継いだ」と指摘。地政学リスクについては、さほど状況は変わ っていないとみるものの、市場で「好転していると受け止められてい る」と言う。

中東では、イスラエルとイスラム原理主義組織のハマスがパレスチ ナ自治区ガザでの5日間の停戦について、24時間延長することで合意し た。ガザでの戦闘を停止する長期的な合意に関し、交渉するため。ま た、イラク北部で政府軍とクルド人民兵組織ペシュメルガは、北部に勢 力を広げるイスラム過激派「イスラム国」から同国最大のダムを奪還 し、米国の空爆による支援を受けて攻勢に転じている。

一方、全米ホームビルダー協会とウェルズ・ファーゴが18日に発表 した8月の米住宅市場指数は55と前月の53から上昇し、市場予想の53を 上回った。向こう6カ月の販売見通しは65と、前月の63から上昇、1年 ぶりの高水準となった。

住宅指標の改善や地政学リスクに対する懸念が一服し、18日の米 S&P500種株価指数は0.9%高、ドイツのDAX指数も1.7%高と欧米 株式は強い動きだった。米国株オプションの指標で、投資家の恐怖心理 を示すシカゴ・ボラティリティ指数(VIX)も6.3%低下の12.32と、 7月24日以来の低水準。

1万5500円の壁

欧米株高の流れを受けてきょうの日本株は続伸して始まり、日経平 均は朝方に一時153円高の1万5476円まで上げ幅を拡大した。ドル・円 相場もおおむね1ドル=102円60銭付近で推移、前日の東京株式市場の 終値時点同30銭台からやや円安方向に振れたことも支援材料だった。

ただ、朝方の高値を抜け切れず、節目の1万5500円を目前に午後は 上値の重い展開。週末にかけて米連邦準備制度理事会(FRB)議長の 講演があり、為替や米国金融市場に影響を及ぼす可能性もあるため、一 段と上値を買い上げるには慎重な市場参加者が多い。

東証1部33業種は不動産、石油・石炭製品、機械、電気・ガス、倉 庫・運輸、非鉄、陸運、精密機器、鉄鋼、水産・農林など31業種が上 昇。その他製品、小売の2業種のみ小安い。

売買代金上位では、クレディ・スイス証券が投資判断を上げたダイ キン工業やテルモが上昇。今秋にも電気料金の再値上げを申請する意向 を政府に打診した、と産経新聞で報じられた関西電力も高い。ソフトバ ンクやKLab、ソニー、クラリオン、熊谷組、ファナック、三井不動 産、日本エンタープライズ、東芝、三菱重工業も上げた。半面、中外製 薬やファミリーマートが下げ、今期の連結営業利益計画が市場予想を下 回ったドンキホーテホールディングスも安い。

東証1部の売買高は17億9753万株、売買代金は1兆5947億円。値上 がり銘柄数は1172、値下がりは485。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE