超長期債が上昇、20年債入札結果順調で買いが優勢-債券先物は小反落

債券市場では超長期債相場が上昇。 きょう実施の20年債入札が順調な結果となったことを受けて買いが優勢 となり、新発20年債利回りは1年4カ月ぶり低水準まで達した。一方、 先物相場は小幅反落となった。

日本相互証券によると、現物債市場で20年物の149回債利回りは、 午後に入ると前日比1ベーシスポイント(bp)低い1.34%と、2013年4 月10日以来の低水準を付けた。30年物の43回債利回りは0.5bp低 い1.655%に下げた。

長期金利の指標となる新発10年物国債の334回債利回りは0.5bp高 い0.50%で開始。いったんは横ばいの0.495%を付けたが、午後に入る と、再び0.50%で取引された。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「20年 債入札結果は結構強かった。超長期債には買いが入っている。世界的に 金利低下傾向にあり、魅力的な投資先があまりない中、消去法的に長い ゾーンが買われている」と話した。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は反落。前日比4銭安の146 円18銭で開始し、一時は6銭安まで下落。午後の入札結果発表後には2 銭高の146円24銭まで上昇した。もっとも、日中取引ベースで昨年4月 5日以来の高値146円25銭に接近したことで、高値警戒感から再び下げ に転じ、結局は3銭安の146円19銭で引けた。

財務省がきょう実施した表面利率1.5%の20年利付国債(149回債) の入札結果によると、最低落札価格は102円45銭と市場予想を5銭上回 った。小さければ好調となるテール(最低と平均落札価格の差)は2銭 と2012年10月以来の小ささ。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.62倍 と前回の3.77倍からやや低下した。

朝方は売り先行

18日の米国債相場は下落。10年債利回りは前週末比5bp上昇 の2.39%程度。ウクライナ危機解決へ交渉が続いていることや今週発表 の経済統計で米景気改善が示されるとの観測が背景。一方、米国株相場 は上昇。S&P500種株価指数は同0.9%高の1971.74で終了した。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、「ウクラ イナ情勢は一進一退ながら一時期に比べて緊張が緩和しており、米10年 金利は直近の最低から10bp程度調整された形となり、円債相場も小安く 始まった」と話していた。

--取材協力:船曳三郎.

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