8月18日の米国マーケットサマリー:株とドルが上昇、国債下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3363   1.3401
ドル/円            102.55   102.36
ユーロ/円          137.04   137.16


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,838.74     +175.83   +1.1%
S&P500種           1,971.73     +16.67     +.9%
ナスダック総合指数    4,508.31     +43.39    +1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .42%        +.01
米国債10年物     2.39%       +.05
米国債30年物     3.20%       +.06


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,299.30    -6.90     -.53%
原油先物         (ドル/バレル)   96.51      -.84     -.86%

◎NY外国為替市場

外国為替市場ではドルが上昇。米建設業者の景況感を示す8月の住 宅市場指数が7カ月ぶりの水準に上昇したことで、景気回復が加速して いるとの見方が強まった。

ポンドはドルに対し1カ月で最大の上げ。イングランド銀行(英中 央銀行)のカーニー総裁はサンデー・タイムズとの会見で、利上げを実 施する前に「実質賃金が持続的に伸びるとの自信を持つ必要がある」と 指摘した上で、「そうした変化のファクトを待つ必要はない」と語っ た。ルーブルは上昇。ロシア中銀はルーブル相場の許容変動幅を拡大し た。ドル指数は一時、2週ぶり低水準を付ける場面があった。19日発表 される7月の米消費者物価指数(CPI)ではインフレ減速が示される と予想されている。また今週は、ワイオミング州ジャクソンホールでカ ンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが開かれ、イエレン連邦準 備制度理事会(FRB)議長ら金融当局者が出席する。

ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、エリック・ビロリア氏は、 「住宅市場指数は良い意味でサプライズだった。ドルを若干押し上げる のに役立ったのは確かだ」と指摘。「イエレン議長は金融当局者の中で もハト派寄りだ。(ジャクソンホールでは)高度な緩和策が適切だとの 認識を強調する考えだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時52分現在、ドルは対ユーロで前週末 比0.3%高の1ユーロ=1.3362ドル。対円では0.2%上げて1ドル=102 円56銭。円は対ユーロで0.1%上昇し1ユーロ=137円04銭。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%上昇し1020.34。一時1018.70と、1日以来の低水準を 付けた。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。国際情勢の緊張緩和を背景に買いが入った。買 収案を提示したダラー・ゼネラルも上げた。

ダラー・ゼネラルは12%高。同業ファミリー・ダラー・ストアーズ に97億ドル(約9940億円)相当の買収案を提示した。ファミリー・ダラ ーは4.9%上昇した。原油相場の下落を好感し、デルタ航空やサウスウ ェスト航空などが上げを主導した。8月の住宅市場指数が7カ月ぶりの 水準に上昇したため、住宅建設株も高い。インターネット株やバイオテ クノロジー株も上げ、年初からの下げ幅を引き続き縮小した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前営業日比0.8%高の1970.44で終了。ダウ工業株30種平均は175.83 ドル(1.1%)高の16838.74ドルで終えた。ナスダック総合指数は1% 上昇し、2000年以来の高値となった。

フロント・バーネット・アソシエーツの最高投資責任者 (CIO)、マーシャル・フロント氏は「ロシアとウクライナの情勢の 深刻化が懸念され、週末にどう展開するか分からなかったが、この日の 朝は違った見方になった」と指摘。「相場は高く始まり、住宅市場の景 況感を示す指標が良好だったため、その後もじりじりと上昇した」と述 べた。

◎米国債市場

米国債は下落。ウクライナ危機解決へ交渉が続いているほか、今週 発表される経済統計で米国の景気改善が示されるとの観測が高まった。

30年債利回りは上昇。朝方発表された米建設業者の景況感を示す8 月の住宅市場指数は、市場予想に反して上昇した。19日発表される先月 の住宅着工件数は増加が見込まれている。20日には米連邦公開市場委員 会(FOMC)議事録(7月29-30日開催分)が公表され、22日にはイ エレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長がジャクソンホールで演 説する。

GMPセキュリティーズの債券戦略ディレクター、エイドリアン・ ミラー氏は「地政学リスクの低下が利益確定を促した」と述べた上で、 「利回りが上昇したからといって、長期間にわたる金融当局の支援策を 期待する市場のシナリオにあまり変化はない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時20分現在、10年債利回りは4営業日ぶりに上昇。5ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)上げて2.39%。同年債(表面利 率2.375%、償還2024年8月)価格は14/32下げて99 7/8。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。ウクライナをめぐる緊張が和らい でいる兆しから、売りが先行した。

INTL・FCストーン(ニューヨーク)のアナリスト、エドワー ド・メイア氏はリポートで、「そこそこ強い材料となり得た金曜日のニ ュースへの反応が悪かったことを踏まえれば、金は再び下落すると予想 される。金曜日の衝突が危険な事態へと悪化せず、ウクライナ情勢が改 善している今となってはなおさらそうだ」と続けた

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前週末比0.5%安の1オンス=1299.30ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は反落。クルド人部隊とイラク国軍が同国最大のモス ル・ダムをイスラム過激派の「イスラム国」から奪回したことが影響 し、ロンドンの北海ブレント原油はほぼ1年2カ月ぶり安値。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「イス ラム過激派包囲網は攻勢を強め、成果を挙げている」と指摘。「脅威の レベルはピークを付け、リスクプレミアムは低下している。投資家は手 じまいしつつある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前週 末比94セント(0.97%)安の1バレル=96.41ドルで終了。ロンドン ICEのブレント10月限は1.93ドル(1.9%)下げて101.60ドル。

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