米国株:上昇、ウクライナ情勢緩和-ダラー・ジェネラル高い

米株式相場は上昇。国際情勢の緊張 緩和を背景に買いが入った。買収案を提示したダラー・ゼネラルも上げ た。

ダラー・ゼネラルは12%高。同業ファミリー・ダラー・ストアーズ に97億ドル(約9940億円)相当の買収案を提示した。ファミリー・ダラ ーは4.9%上昇した。原油相場の下落を好感し、デルタ航空やサウスウ ェスト航空などが上げを主導した。8月の住宅市場指数が7カ月ぶりの 水準に上昇したため、住宅建設株も高い。インターネット株やバイオテ クノロジー株も上げ、年初からの下げ幅を引き続き縮小した。

S&P500種株価指数は前営業日比0.9%高の1971.74で終了。ダウ 工業株30種平均は175.83ドル(1.1%)高の16838.74ドルで終えた。ナ スダック総合指数は1%上昇し、2000年以来の高値となった。

フロント・バーネット・アソシエーツの最高投資責任者 (CIO)、マーシャル・フロント氏は「ロシアとウクライナの情勢の 深刻化が懸念され、週末にどう展開するか分からなかったが、この日の 朝は違った見方になった」と指摘。「相場は高く始まり、住宅市場の景 況感を示す指標が良好だったため、その後もじりじりと上昇した」と述 べた。

ウクライナのクリムキン外相はベルリンでロシアのラブロフ外相と 5時間余りにわたって会談。「若干の進展」をもたらしたとしながら も、ロシアに言行一致を求めた。

イラク情勢

イラク北部では政府軍とクルド人民兵組織ペシュメルガが、イスラ ム過激派「イスラム国」から同国最大のダムを奪還した。国営テレビ局 アルイラキーヤがイラク軍のハシム・アタ報道官の話として報じた。

ロバート・W・ベアードの米株セールス責任者、パトリック・スペ ンサー氏は「業績は非常に好調で、地政学的な緊張は現在、さほど高ま っていない」と指摘。「株価調整の話がよく耳にされるが、すでに高値 から数ポイント下げている」と述べた。

S&P500種は7月24日に付けた最高値から最大で3.9%下げた。先 週は景気減速で超低金利が続くとの見通しを背景に1.2%上昇してい た。

連邦準備制度理事会(FRB)は20日に7月の連邦公開市場委員会 (FOMC)会合の議事録を公表する。

ジャクソンホール

21日からはカンザスシティー連銀がワイオミング州ジャクソンホー ルで主催する年次シンポジウムが始まる。主なエコノミストや中銀関係 者が景気や金融政策の見通しについて協議する。22日にはイエレン議長 のほか、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が講演を行う。今年のシン ポジウムのテーマは「労働市場のダイナミクスの再評価」。

これまでのシンポジウムでは米金融政策の転換が示唆されるケース があった。2010年と12年の会合では、当時のバーナンキ議長が新たな債 券購入を示唆した。

テーミス・トレーディングのパートナー兼株式トレーディング共同 責任者のジョー・サルッツィ氏は「数年前にバーナンキ議長が発言して 以来、注目しなければいけないことの一つになった。米金融当局者が集 まる時は注目する必要がある。現在、相場を動かすのが米金融当局であ ることは広く知られている」と語った。

ダラー・ゼネラルは12%高の64.14ドルと最高値を更新し、S& P500種で最大の上げを演じた。ダラー・ゼネラルの提示額は1株当た り現金78.50ドル。ダラー・ツリーの提案は現金と株式で74.50ドル。ダ ラー・ゼネラルは、ファミリー・ダラー買収完了後の3年間、最大で年 6億ドルの相乗効果を予想している。

S&P500種のセクター別では10業種のうち8業種が上昇。工業株 が1.5%高と、最も上昇した。

原題:U.S. Stocks Advance on Ukraine Talks as Dollar General Rallies(抜粋)

--取材協力:Adam Haigh、Nick Gentle、Cecile Vannucci、Shelley Smith、Stephen Kirkland、David Goodman、John Deane、Jonathan Morgan、Emma O’Brien.

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