NY外為:ドルがユーロと円に対し上昇-住宅市場指数を好感

外国為替市場ではドルが上昇。米建 設業者の景況感を示す8月の住宅市場指数が7カ月ぶりの水準に上昇し たことで、景気回復が加速しているとの見方が強まった。

ポンドはドルに対し1カ月で最大の上げ。イングランド銀行(英中 央銀行)のカーニー総裁はサンデー・タイムズとの会見で、利上げを実 施する前に「実質賃金が持続的に伸びるとの自信を持つ必要がある」と 指摘した上で、「そうした変化のファクトを待つ必要はない」と語っ た。ルーブルは上昇。ロシア中銀はルーブル相場の許容変動幅を拡大し た。ドル指数は一時、2週ぶり低水準を付ける場面があった。19日発表 される7月の米消費者物価指数(CPI)ではインフレ減速が示される と予想されている。また今週は、ワイオミング州ジャクソンホールでカ ンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが開かれ、イエレン連邦準 備制度理事会(FRB)議長ら金融当局者が出席する。

ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、エリック・ビロリア氏は、 「住宅市場指数は良い意味でサプライズだった。ドルを若干押し上げる のに役立ったのは確かだ」と指摘。「イエレン議長は金融当局者の中で もハト派寄りだ。(ジャクソンホールでは)高度な緩和策が適切だとの 認識を強調する考えだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで前週末比0.3% 高の1ユーロ=1.3364ドル。対円では0.2%上げて1ドル=102円57銭。 円は対ユーロで0.1%上昇し1ユーロ=137円07銭。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%上昇し1020.21。一時1018.70と、1日以来の低水準に 下げた。

ポンド、ルーブル

イングランド銀は20日に、6-7両日の金融政策委員会(MPC) の議事録を公表する。MPCでは、主要政策金利を0.5%で据え置くこ とを決めた。

ポンドは対ドルで0.2%高の1ポンド=1.6728ドル。上昇率は7 月15日以来で最大。

ロシア当局は通貨バスケットに対するルーブルの変動幅を9ルーブ ルと、従来の7ルーブルから広げることを明らかにした。中銀がウェブ サイトに声明を掲載した。

ルーブルは中銀の通貨バスケットに対し0.3%上昇し41.5198ルーブ ル。

米住宅市場指数

全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表 した8月の米住宅市場指数は55と、前月の53から上昇した。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は53だった。同指 数で50を上回ると住宅建設業者の多くが現況を「良い」とみていること を示す。

ドイツ銀行のG10為替戦略グローバル責任者、アラン・ラスキン氏 (ニューヨーク在勤)は「今回の数字は、住宅市場の回復が明確になり つつあることが感じ取れる」とし、先行きは明るくドル上昇に寄与して いると続けた。

米労働省はあす19日、7月のCPIを発表する。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト調査の中央値では前年比で2%上昇が 見込まれている。前月は2.1%上昇だった。

上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉氏は、米CPIが2.0% 近傍で推移しているのであれば、「米国の低金利政策が継続することは 正当化されるため、米長期金利は引き続き低位で推移、ドル円の上昇も 限られるだろう」と指摘。イエレン議長の講演については「タカ派的な 内容にはなりにくい」と予想した。

米10年債利回りは15日に一時2.30%と、2013年6月以来の低水準を 付けた。

原題:Dollar Rises on Homebuilder Confidence; Pound Gains Before BOE(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Mariko Ishikawa、Eshe Nelson.

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