ロシア中銀:ルーブル変動幅を拡大-ウクライナ危機でも自信

ロシア中央銀行はルーブル相場の許 容変動幅を拡大した。変動相場制への移行を一歩前進させ、ウクライナ 危機の中でも通貨防衛に自信を持っていることを示唆した。

当局は通貨バスケットに対するルーブルの変動幅を9ルーブルと、 従来の7ルーブルから広げるとともに、範囲内で推移している限り介入 しないことも表明した。中銀が18日ウェブサイトに声明を掲載した。モ スクワ時間午後7時28分現在、ルーブルは中銀の通貨バスケットに対 し0.2%高の41.5706ルーブル。

変動幅拡大は完全変動相場制ヘの移行を年内に完了するための措置 だと、中銀は説明。インフレ水準を政策の目標とし、為替相場管理より も金利設定を政策の中心とするために必要なステップだとしている。

3月のクリミア侵攻以降、資本流出が加速する中で、ロシア中銀は 政策金利を2.5ポイント引き上げている。

キャピタル・エコノミクス(ロンドン)の新興市場エコノミスト、 リザ・エルモレンコ氏は電話で、「事態が悪化しルーブルが急落するよ うであれば、中銀が政策反転を迫られる可能性はある」と述べた。

中銀は5月以降、ルーブル相場を目標範囲内にとどめるための介入 を行っていない。それより前には急落を防ぐため、今年に入り440億ド ル(約4兆5100億円)相当を費やしていた。

アルファ銀行(モスクワ)のチーフエコノミスト、ナタリア・オル ロバ氏は「ルーブル相場は現在安定しており、変動幅拡大は時宜を得た 決定だ」と評価した。

--取材協力:Artyom Danielyan、Natasha Doff.

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