モンタナ州のカウボーイ、ロシアで牧場運営-食肉禁輸が好機

ロシアのプーチン大統領が今月、米 国と欧州産の食肉の輸入を禁止すると発表した際、米モンタナ州在住の カウボーイ、ダレル・スティーブンソンさんは既にロシアでの食肉供給 競争で優位に立っていた。

ウクライナ情勢をめぐる欧米からの制裁措置に対しロシアが報復措 置を取ったことを受け、モスクワの南方約550キロメートルの場所で牧 場を運営するスティーブンソンさんは、外国の競合企業にとって一段と 障壁が高まったロシアの市場で恩恵を受ける立場にある。

「長期的な制裁は誰のためにもならない。短期的には国内の畜産業 の成長と発展につながり、1年以内にロシア産牛肉が大量に消費可能に なるだろう」と、ロシアのサンクトペテルブルクからモンタナ州ホブソ ンに30時間かけて戻って来たスティーブンソンさんは9日の電話インタ ビューで語った。

ロシアは、禁輸措置によって失われる95億ドル(約9720億円)相当 の食品の代替として、チリ産サーモンやエジプト産オレンジなど新たな 調達先を探している。スティーブンソンさんと同氏のパートナーがロシ アのボロネジ近郊で運営する牧場はロシア国内向け牛肉供給の競争に参 入しつつある。人口約1億4300万人のロシアは牛肉供給の約40%を輸入 に頼る。

食品禁輸をきっかけに、ロシアはメドベージェフ首相が農業開発の 「新たなページ」と呼ぶ政策に着手。スティーブンソンさんとそのチー ムにとって最大の課題はロシアにおける牧場運営の知識とインフラの欠 如だ。旧ソ連の集団農業は乳製品に重点を置き、乳牛としての役割が低 下し始めると食肉用に処分していた。

原題:Montana Cowboy Bucks Putin Meat Ban With Russian Ranch Expansion(抜粋)

--取材協力:Anatoly Medetsky、Brad Cook.

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