中国大手銀、過去最大規模の株式売却が収益圧迫へ-配当が負担

中国の大手銀行はすでに利益の伸び が約10年で最も低い水準にとどまる見通しとなっているが、与信ブーム 後の資本増強を目的とした過去最大規模の株式売却で収益がさらに損な われる恐れがある。

ブルームバーグのデータによると、中国の銀行最大手、中国工商銀 行や他の大手上場銀行が今年売却を予定している優先株と普通株は 計630億ドル(約6兆4500億円)相当で、米国と欧州の銀行を合わせ た560億ドル相当を上回る。中国の5大銀行の4-6月(第2四半期) 決算発表は19日から始まる。

優先株売却で銀行は割高な配当支払いの負担を抱え込むことにな り、内部留保がさらに圧迫される。中国の銀行株には不良債権増加や景 気の伸び悩み、株式売却拡大の見通しですでに下押し圧力がかかってお り、株価収益率(PER)は世界の銀行の中で最も割安な水準にある。

輝立証券のアナリスト、陳星宇氏(上海在勤)は電話取材に対し 「これは悪循環だ。欧米の大手銀行と異なり、中国の銀行はなお預金の 受け入れと融資提供という非常に旧来の資本集約的な事業モデルで運営 されている。それは資本補充が常に必要であることを意味する」と述べ た。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、中国工商銀と 中国銀行、中国農業銀行、中国建設銀行、交通銀行で構成する5大銀行 の今年の純利益は全体で7%増の9240億元(約1500億ドル)になる見通 し。これに対し、ウェルズ・ファーゴなど米国の5大銀行は約700億ド ル、欧州の5大銀行は470億ドルとなっている。

原題:China Banks’ Record Share Sales to Damp Profit in Vicious Cycle(抜粋)

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