8月15日の米国マーケットサマリー:円と米国債が上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3398   1.3365
ドル/円            102.34   102.45
ユーロ/円          137.11   136.92


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,662.91     -50.67     -.3%
S&P500種           1,955.07      -.11      .0%
ナスダック総合指数    4,464.93     +11.93     +.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .41%        .00
米国債10年物     2.34%       -.06
米国債30年物     3.14%       -.06


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,306.20    -9.50     -.72%
原油先物         (ドル/バレル)   97.03     +1.45    +1.52%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円とスイス・フランが上昇。ウクラ イナがロシアから国境を越えて入ってきた装甲車列を攻撃し、一部を破 壊したと明らかにしたことを受けて、逃避の買いが入った。

新興国通貨は下落。ロシア車両に関するウクライナの声明に対し、 ロシア側は「挑発的行為」であり「情報戦」の一部だと一蹴した。ニュ ーヨーク連銀製造業景況指数が市場予想以上に低下したことを背景に、 ドルは一時2週間ぶりの安値をつけた。この日は米国債が上昇した。

ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのシニアエコノミ スト、チャールズ・サンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は電話インタ ビューで、「対円でのドルはウクライナのニュースに反応している。地 政学的リスクは今週に入ってから今まで、あまり注目されていなかっ た」と指摘。「こうしたニュースは展開次第で、ボラティリティを生じ させる。何が起きているのか把握するには、ロシア側の発言も待たなく てはならない」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時16分現在、円は対ドルで前日比0.1%高 の1ドル=102円33銭。円は対ユーロで0.1%安の1ユーロ=137円07 銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.3394ドル。スイス・フラ ンは対ドルで0.4%高の1ドル=0.9030フラン。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.2%下げて1019.41。一時は1019.32と、1日以来の低水準 となった。

◎米国株式市場

15日の米国株は下げを埋める展開。エネルギー関連株の上昇が支え た。この日はウクライナでの衝突で原油価格が上昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比ほぼ変わらずの1955.06。ダウ工業株30種平均は50.67ドル (0.3%)安の16662.91ドル。

ウィリアムズ・キャピタル・グループのプリンシパル兼株式トレー ダー責任者、スティーブン・カール氏は、「投資家はウクライナの動向 を見極めようとしており、これで相場が戻している」と述べ、「対応が 迫られている地政学の問題があり、あらゆる材料を圧倒している」と続 けた。

◎米国債市場

米国債は上昇。30年債利回りは1年2カ月ぶりの水準に下げた。ウ クライナでの混乱を手掛かりに安全需要が高まったほか、米経済指標を 受けて景気に対する懸念も広がった。

10年債利回りは2013年6月以来の水準に低下。ウクライナ軍は、ロ シアから国境を越えて入ってきた武装車列を攻撃して一部を破壊したこ とを明らかにした。この日発表された米経済指標では、消費者マインド 指数が予想外に低下したほか、ニューヨーク連銀製造業景況指数は予想 以上に下げた。これを受け、金融当局が利上げ開始を遅らせるとの見方 が広がった。欧州債市場では、ドイツ10年債利回りが過去最低を付け た。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「経済指標が予想より若干悪かったことに、ウクライナ 情勢をめぐるニュースが重なった」と分析。「強気派にとってはこれは 好機だ。週末を控え、情勢が悪化し得るとの見方が広がれば売りづらく なる」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時56分現在、30年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.13%。一時3.10%と、13年5月22日以来の低 水準を付けた。週初からは10bp下げている。同年債(表面利 率3.125%、2044年8月償還)価格は1 11/32上げて99 30/32。

10年債利回りは7bp下げて2.33%。一時2.30%と、13年6月19日 以来の低水準を付けた。週初からは9bp低下。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。今月に入って最大の下げとなっ た。米国や中国などで需要減退の兆しが見られる中で売りが先行した。 引けにかけてはウクライナでの危機再燃を背景に下げ渋った。

オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州)の創業者、ジェ ームズ・コーディアー氏は電話取材に対し、「金はニュースに反応して いるが、買いが長続きするとの確信は広がっていない」と指摘。「関心 は弱い」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.7%安の1オンス=1306.20ドルで終了。7月31日以来の 大幅下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は反発。ウクライナ軍が越境してきたロシアの装甲車 車列を攻撃し、一部を破壊したと発表したことから、買いが入った。ロ ンドンの北海ブレントも高い。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)の市場担当チーフストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は「欧州 で地上戦が始まる可能性があるというのに、原油をショートにしておき たい人はいない」と指摘。「既に価格は大きく下げていたため、反発の 環境は整っていた」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比1.77ドル(1.85%)高の1バレル=97.35ドルで終了。値上がり率は 7月17日以来で最大。

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