黒人少年射殺事件でオバマ大統領の慎重姿勢に批判

米ミズーリ州ファーガソンで起きた 警察による黒人少年射殺事件をめぐるデモ隊と警察の衝突について、オ バマ米大統領は14日、「一歩退いて、これからどのように歩むべきか考 えてほしい」と国民に呼びかけた。

オバマ大統領はこれまで、人種が絡んだ数々の事件への対応で反対 勢力からも身内からも批判されてきた経験を踏まえ、慎重な姿勢を取っ ている。

ジョン・ルイス下院議員(民主、ジョージア州)は14日、「デモ隊 の安全を守るため、オバマ大統領は州兵を連邦化するべきだ」と述べ た。1960年代の公民権運動で何度も暴力行為を受けたというルイス議員 は、ニュース専門局MSNBCのインタビューで語った。

丸腰の若者が警察に射殺されたことへの抗議は暴徒化し、防弾ベス ト装備の警官隊が催涙ガスなどで鎮圧を図る様子はケーブルテレビやイ ンターネットを通じて生中継された。ワシントン・ポストやハフィント ンポストの記者らが身柄を拘束された。

米国初の黒人大統領となったオバマ氏は、2008年の選挙運動の頃か ら人種に絡んだ事件で難しい対応を迫られてきた。2012年にはフロリダ 州の黒人の少年が「自警団」を称する男に射殺された事件で、「私に息 子がいたら、トレイボン(射殺された少年の名)に似ていただろう」と コメントしたものの、1年後に男の無罪が決定するまで事件と人種に関 する踏み込んだ発言は控えていた。

軍隊式の鎮圧手段を警官隊が用いていることも、政党やイデオロギ ーを問わず非難されている。16年大統領選で共和党からの出馬が取りざ たされているランド・ポール上院議員(ケンタッキー州)はタイムへの 寄稿で、「黒人の住民にとって、自分らが政府の標的になっているとの 感覚はもはや否定できなくなっている」と批判した。

原題:Obama Seen Not Doing Enough to Ease Tension in Missouri Town (1)(抜粋)

--取材協力:Elizabeth Campbell、Angela Greiling Keane.

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