【個別銘柄】海運やNTT都市が上げ、食材偽装で木曽路売り

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は次の通り。

海運株:ばら積み船の国際運賃指標であるバルチック・ドライ指数 が14日の取引で8.2%高の942ポイントと9日続伸、6月以来の900ポイ ント乗せで底打ち感が強まっており、採算好転を見込む買いが入った。 川崎汽船(9107)が前日比4.1%高の231円、日本郵船(9101)が2.1% 高の297円、商船三井(9104)が2.7%高の377円。川崎船については、 UBS証券が投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を220円か ら280円に上げた。海運は東証1部33業種の上昇率トップ。

NTT都市開発(8933):5.6%高の1161円。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券は14日、投資判断を「中立」から「アウトパフォー ム」、目標株価を1050円から2060円に上げた。株価の評価軸を不動産時 価ベース純資産(NAV)に変更、大手町のオフィスビル中心のポート フォリオは今後の都心オフィス市況回復の恩恵を受けやすく、賃料上昇 を考慮したNAVに対し割安とみる。

資源関連株:4-6月期のユーロ圏の実質国内総生産(GDP)が 前期比ゼロ成長となり、14日のニューヨーク原油先物が2.1%安と急 落、ロンドンの北海ブレント原油は1年1カ月ぶりの安値となった。市 況安が業績にマイナスとみられ、国際石油開発帝石(1605)が2.3%安 の1490.5円、昭和シェル石油(5002)が2.5%安の1111円など。

木曽路(8160):4.9%安の1912円。大阪北新地、神戸ハーバーラ ンド、愛知刈谷の3店舗でメニュー表示と異なる食材を使用した料理を 顧客に提供していたことが社内調査で判明した、と14日午前に発表。松 阪牛、佐賀牛と表示するしゃぶしゃぶ、すき焼きなどで当該食材ではな い和牛特選霜降肉を使用していた。店舗管理力、信頼性の低下につなが るとみられた。

アステラス製薬(4503):1.6%高の1493.5円。みずほ証券は14 日、投資判断「買い」を継続、目標株価を1530円から1680円に上げた。 第1四半期決算を踏まえ同証による業績予想を修正、欧米の堅調や主力 の前立腺がん治療剤「イクスタンジ」、過活動膀胱治療薬「ベタニス」 の拡大を織り込み、2015年3月期営業利益を2120億円から2196億円(会 社計画2080億円)、来期を2450億円から2580億円に増額した。

ソニー(6758):2.1%高の1874円。自動車が走行中に周囲の状況 を確認する「目」に当たるカメラ用の画像センサーに参入する、と15日 付の日本経済新聞朝刊が報道。15年に量産を開始、16年発売の新車から 搭載される見通しという。

京浜急行電鉄(9006):2.9%高の945円。カジノ運営事業への参入 を目指す、と15日付の日本経済新聞朝刊が報道。今秋の臨時国会での統 合型リゾート推進法案の成立を見据え、横浜市と東京・台場地区を候補 地に、近く事業主体になる企業連合を立ち上げるという。

CYBERDYNE(7779):4.4%高の3530円。14日発表の4- 6月期(第1四半期)決算は、売上高で9700万円、営業赤字は3億1900 万円を計上。6月末時点のロボットスーツHALの医療用稼働台数は86 台(欧州と国内治験用合算)、福祉用は356台だった。15年3月期の売 上高計画9億200万円(前期比98%増)は維持。SMBC日興証券で は、グローバル展開に向けた取り組みの順調な進展を確認したとし、投 資判断「1(アウトパフォーム)」を継続した。また、HAL医療用の 医師主導治験の実施フェーズが終了した、とも15日に発表。

ボルテージ(3639):7.8%安の1465円。15年6月期の連結営業利 益は前期比2.6%減の6億円を計画する、と14日に発表。米国での恋愛 ドラマアプリの拡充、サスペンスアプリの投入で広告拡大、CMの開始 などを見込む。14年6月期はアプリマーケット向けが大幅増、販売手数 料や増員による人件費増を吸収し、前の期比2.1倍の営業増益だった。

エムアップ(3661):3.7%高の930円。主力の携帯コンテンツ配信 事業でアーティストやタレントの新規ファンクラブサイトの開設、ゆる キャラなどの獲得とコンテンツ制作を行い、4-6月期(第1四半期) の営業利益は1億5000万円だったと14日に発表。15年3月期計画の4 億5000万円に対し順調に推移しているとみられた。同社は今期から連結 決算を開始。

オープンハウス(3288):3.9%安の2002円。13年10月-14年6月 期の連結営業利益は前年同期比2.3倍の84億9000万円だった、と14日に 発表。主力の不動産販売事業が土地分譲、マンション分譲を中心に好 調、収益を伸ばしたが、前期比35%増の137億円とする14年9月期見通 しに対した進捗率は62%で、計画未達リスクが懸念された。

UBIC(2158):19%高の1209円。同社の人工知能応用技術「プ レディクティブ・コーディング」に関し、蓄積された専門家の知識を活 用、訴訟の種類に応じ高精度分析を行うことができる技術の特許査定の 通知を特許庁から受けた、と15日に発表。知的財産権の拡充を好感する 買いが入った。

プレシジョン・システム・サイエンス(7707):5.4%安の591 円。14年6月期の連結営業損失は8億9100万円と、前の期の1億2600万 円から赤字が拡大したと14日に発表。子会社の受託製造事業の減収に加 え、人員増や研究開発、特許関連の費用増大も響いた。15年6月期は4 億円の赤字を見込む。

ジェクシード(3719):19%安の108円。1-6月期(上期)業績 は売上高が前年同期比35%減の3億7100万円、営業損失は5500万円と前 年同期の5800万円に対し赤字が続いたと14日に発表。主力のERPシス テムで、消費税増税に伴い3月末までにプロジェクトを完了する案件が 多く、第2四半期の売り上げ減少につながった。

カイオム・バイオサイエンス(4583):4.2%安の1453円。4-6 月期(第1四半期)の連結営業損失は2億8500万円だった、と14日に発 表。創薬アライアンス事業を中心に7800万円の売上高計上があり、同事 業では4000万円強のセグメント利益も出たが、1億7400万円の研究開発 費などがあった。9カ月決算となる14年12月期の営業損失は10億4300万 円を見込む。

ワイヤレスゲート(9419):6.9%高の5090円。N・フィールド (6077)と業務提携する、と14日に発表。ワイヤGが提供するワイヤレ ス・ブロードバンドサービスとNフィルドの在宅医療・介護・退院支援 サービスを融合する。今後のシナジー効果が見込まれた。

構造計画研究所(4748):8.2%高の1243円。14年6月期の営業利 益は前の期比75%増の9億6300万円だった、と14日に発表。防災・耐震 関連の解析コンサルティング、大手住宅メーカー向けのシステム開発業 務などを中心に売り上げを伸ばした。1株配当は創立55周年記念配の5 円を含む35円と、前の期の20円から増配。15年6月期は営業利益で10% 増の10億6000万円、配当は40円に増やす計画。

--取材協力:冷澄.

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