ウォール街トップ歓迎-同性愛カミングアウトCEOの銀行上場

自らがゲイだとカミングアウトした トレバー・バージェス最高経営責任者(CEO)が率いる銀行「C1フ ァイナンシャル」が新規株式公開(IPO)を行った。同性愛者である ことをCEOが公言している銀行が、ニューヨーク証券取引所 (NYSE)に上場するのは初めてだが、ウォール街のトップはこれを 歓迎している。

米フロリダ州セントピーターズバーグを拠点とするC1ファイナン シャルが13日に設定した公募価格に基づくIPOの規模は、4470万ドル (約45億8200万円)相当となった。モルガン・スタンレーの投資銀行バ ンカーだったバージェス氏は、他の3人の投資家と共にコミュニティ ー・バンク・オブ・マナティーを継承する形で2009年にC1ファイナン シャルを設立。その後フロリダ州の他の金融機関も取得した。

HSBCホールディングス米国部門のアイリーン・ドーナーCEO は14日の発表文で、「性的指向をオープンにすることが好ましいと感じ る経営者の方が生産性が高く、仕事への関与も積極的であり、組織の成 功に直接影響する。今回の株式公開を成功に導いたトレバーに心からお 祝いを申し上げる」とコメントした。

最も有能な人材の獲得を目指すウォール街の金融機関は、銀行業界 で働くゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーの人々 のための会議の開催や無差別原則の導入、同性パートナーのための医療 給付といった対応を急いでいる。ゴールドマン・サックス・グループの ロイド・ブランクファインCEOを含むウォール街のトップらもこの問 題について発言し、同性婚を支持する姿勢を示している。

ドイツ銀行の北米部門のジャック・ブラントCEOも発表文で、 「トレバー・バージェス氏の勇気と信頼性に祝意を表すことをドイツ銀 として誇りに思う。職場において自然体でいられる能力は、個人と組織 の成功にとって基本的に重要だとわれわれは承知している」と述べた。

意味深い成功

ウォール街におけるキャリアを通じてゲイであることを公言しなが らバージェス氏が成功を手にしたことは、特に意味深いと「アウト・リ ーダーシップ」の創設者であるトッド・シアーズ氏は指摘する。

シアーズ氏によれば、C1ファイナンシャルのIPO目論見書に は、他のCEOの配偶者と同じようにバージェス氏のパートナー (夫)、ゲーリー・ヘス氏の株式持ち分が記載されているという。

原題:HSBC, Deutsche Bank Leaders Welcome Gay CEO of Public U.S. Bank(抜粋)

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