チーズ好きロシア人切実、スイスの業者への注文急増-禁輸で

乳製品メーカー、インターチーズの スイス本社の電話は最近、ほとんど鳴りやむことがない。受話器から聞 こえてくるのは通常、ロシア人の声だ。

ロシア政府が、ウクライナ危機をめぐる対ロ制裁を支持する国々か らの食品輸入を禁止した7日以降、ロシアの輸入業者少なくとも14社が インターチーズに連絡を取った。ビジネス急増の理由は、欧州連合 (EU)や米国、カナダ、オーストラリア、ノルウェーによる対ロ制裁 にスイスが加わっていないからだ。

「ロシアの輸入業者は、欧州から輸入できなくなったモッツァレラ やゴーダ、エダムなどのチーズを探している」。非上場のインターチー ズのマネジングディレクター、ダニエル・デトワイラー氏はそう語る。 同氏によると、インターチーズは昨年、最大20トンのチーズをロシアに 輸出。同国には対EU禁輸措置の影響を最も受けている種類のチーズの 輸出を増やす予定だが、需要を満たすことはできない見通しだ。

チーズはスイスで最も重要な農産物輸出品。スイスは中立国である ため、国内メーカーはグリュイエールやエメンタールなどのチーズのロ シア向け輸出で有利な立場に立っている。スイス税関当局によると、同 国のロシア向けチーズ輸出は昨年431トンと、総輸出高約6万3000トン のごく一部を占めるにすぎなかった。

原題:Cheese-Loving Russians Turn to Emmental as Swiss Dodge Ban (3)(抜粋)

--取材協力:Ilya Khrennikov、Zoya Shilova、Giovanni Salzano、Aaron Ricadela、Anatoly Medetsky、Catherine Bosley.

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